シンプルな枠を保って、どれだけ遊べるか。
色を抑えて、デザインにこだわり、スタイルを模索する。
ボヤっとした感覚ですが、今はそこなのかなと。
できる限りキャッチアップしていきます。
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例えば白を強調したい時に、白・白・白よりも黒・白・黒の方が
映えるように、思いっきり主張するよりは普段のスタイルに一つだけ
加えることで、色の鮮やかさ、楽しさが引き立つように思います。
派手で奇をてらったように見えますが、デザイナーズ物なんて
この中には一点もありません。スクールウェアだったり、手編みの
セーターだったり。どれもこれもクラシックな物ばかり。
ミリタリー、ワーク、アウトドア、高級靴。
そういった渋いところがクローズアップされがちなイギリス物ですが
こういった面もまたイギリスらしさとしてあることを知ってもらえたら。
本日は終日撮影のため、発送は明日金曜日になります。
ご了承ください。それではまた。
パンクやロックとは直接関係はないですが、
少しだけそのエッセンスが入ったモノをアップしました。
一見ただの生成りのセーターなのにラメの入ったモヘア。
古いデニムパンツなのにブラックのスキニーフィット。
クラシックなジョッパーブーツなのに白エナメルのストラップ。
直球ではないけど、どれも少し王道からは外れた、変化のあるデザイン。
これがなければもっといいのに・・っていう余計なデザインは沢山ありますが、
少なくとも個人的にはこれらの+αは例外です。
ちなみに直球とはこんな感じ。
真っ赤なコンビレザーにゼブラのアッパー。ソールまで赤。
採寸するほんのついさっきまで気が付かなかったのですが、
インソールをよーくみたらJOHNSONSでした。納得。
今日は2枚、ビッグサイズのものを。
50's頃の古いグローバーオール。
グローバーオールのあのかわいらしさはなく、
チェックのライニングもないせいか、男らしい印象です。
またトグルがデカい。通常の1.5倍くらいあります。
しかもリアルホーン。贅沢です。ストリングスも長い。
裾裏のタグにはAll Wool Tyrol Lodenとあります。
冬のウールでは最高級の部類に入るローデンクロス。
アルプスのファーマーが考案し、着用したのが始まりで、
それにオーストリアの時の皇帝、フランツ・ヨーゼフが目をつけ
宮廷に持ち込んだことがステータスの上がった理由。
イギリスでいえばロイヤルワラントってやつです。
60年近く経っても劣化もなく、虫にも食われない丈夫さ。
そして何よりこの迫力はサイズに起因していると思います。
大きなサイズ感から伝わる男らしさやカッコよさ。
個人的な希望ですが、これは体の大きい人に着てほしい。
この迫力を活かすにはスタイル云々ではなくデカい体が一番。
着丈は長くないので、身長がなくても横幅だけで十分です。
もう一枚はアークティックパーカ。
綿入りのナイロンシェルに、内側にはファーが付きます。
アメリカのダウンパーカみたいですが、狼色のフェイクファーに
本気のアウトドアウェアを小バカにしたような、アイロニックな
イギリスらしさを感じなくもないです笑。
表記は38ですが、着た感じ私見では42-44位。
ただこれはオーバーサイズで着て、モコッとしたかわいらしさを
活かす方法もあるので、ガタイのいい人じゃないと、ってこともない。
色落ちした細身のデニムなんかかわいいと思います。
最近実店舗でもweb storeでも、着れる(大きい)サイズがない、
という苦言をちらほらいただくようになりました汗。
モノ選びを自分の感性に委ねるというか、indulgeすることを、
僕は大いに良しとする考えです。
深い知識、豊富な情報=オリジナリティでは必ずしもないはず。
が、「サイズをフラットに見る」こととは全く別の話。
超主観的に見てきたその弊害が出てるわけです。
はっきりと言っていただけるのはとってもありがたいこと。
ただそうは言ってもなかなかうまく選べない。
目から違和感を拭えないというか、ただデカけりゃいいってわけじゃ
ないでしょ、っていうシグナルが脳に伝わるというか。
アイテム関係なくどのサイズも良しとするなんてできないし、
デカくてもオーバーシルエットで着れば今っぽくなるだろ、なんて
都合良くいかないのは失敗で学んでます。
大きい体の迫力だったり、コロンとした(失敬)かわいらしい体型。
それでこそ活きる服があります。単純にオシャレという話ではなく。
大きい体と大きい服とのケミストリー。うまく選べないなりにも感じています。
分かりやすい例でいえば、一番小さいサイズでも実寸でXL以上ある
ミリタリーウェアとか。ガタイのいい人がカッコいいに決まってる。
服単体でもその化学反応を見通せるモノ選びが理想です。
カッコいいこと言ってますが、そこを意図した(はずの)アイテムに
あまり動きはありません笑。まだまだ経験、失敗が必要ですね。
完全に見放されないよう、頑張らないとと思います。それではまた。
この間のインナーに使ったナチュラルカラーのアランセーター。
クルーネック、フリーダムスリーブ、タートルネック、カーディガンなど、
同じナチュラルでも基本のデザインから毛糸の質感、シルエットまで色々。
インナーはもちろん、もう少し暖かくなったら一枚でも着られると思います。
似たようなのどこにだってあるじゃん、と言われるとそうかもしれませんが、
タートルネックでサイズはジャストで着たい、とか、クルーネックがいいけど
リブがキツいのはイヤだ、とか、具体的に条件を突き詰めていくと、これが
ないんです。意外に。もし当てはまるものがあれば是非。
今日はリフォームから戻ってきたコートを用意する予定です。
キャメルのチェスターや70'sらしいダブル、冬用のドライバーズなど。
今回アップしたアランセーターもナチュラル、ネップ、カラー物まで。
簡単で申し訳ないですがもう出かけます。よろしくお願いいたします。
ブライトカラーがくるとのことで。
ちょっと躊躇してしまう色かもしれませんが、
同系色や、素材感の柔らかいものとの組み合わせで
着られない色を着られる色に。
その中からフランスのハンティングパンツをピックアップ。
テーパード好きにはたまらんシルエットです。
なんと裾幅15cm(ジップ閉めた状態)!
裾のジップも、季節や合わせる靴によって遊べそうです。
タグにあるCHASSE MARAIS。
調べてみると、フランス語でCHASSEは狩猟、MARAISは沼地。
湿地帯でのハンティング用、といったニュアンスかなと。
でも言われないと分からないくらいハンティング色は薄いです。
これより古くなると所謂”フレンチヴィンテージ”感が強すぎてしまうし、
これより新しくなると高い機能性がデザインを邪魔してしまう。
なので年代的にも、この頃のものが一番いい意味で
”らしさ”がなく履きやすいのではないかと思います。
コットンの厚みや密度も丁度良く、オールシーズン履ける一本。
中に着たアランセーターはまた明日。
ナチュラル、カラー物と順に紹介していこうと思います。
水曜日、木曜日は撮影でこちらを終日空けるため、
次の発送は金曜日になります。ご了承ください。では。
今日はモノクログラフィックのトップを3枚紹介します。
バタフライドットのショールカラーカーディガン。
クラシックなセーターを再現しつつ、古いモノにはないモノクローム
カラーを使ったバランスの良いデザイン。
これでハイゲージ&○型のプリントドットだとまんま今モノですが、
太い毛糸を使って、あえてハンドニット風にしたところが上手い。
クルミ(風)ボタンも茶色じゃなく黒。温故知新とはこういうことかなと思います。
StMichaelの、モノクロテレビのワイプをデザインしたような一枚。
StMichaelはMarks & Spencerが2000年まで使っていたブランドネーム。
M&Sはイギリスの最大手スーパーで、どの土地にいってもあるので、
僕も仕入れ中の空腹しのぎにここでパンとかフルーツをよく買います。
日本にはここまで大手の小売チェーンはないですが、例えるなら
イオンとかダイエーみたいな感じ。食品を買いにいくことはあっても
なかなか服は買わないですよね。
確実に20年以上は前のモノなのに、このデザインクオリティ。
少なくともスーパーに売ってる服のレベルじゃないです。
StMichaelは、知れば知るほどその魅力の虜になります。
The Stranglersのスウェットトップ。
あまりにも有名な、アルバム「FELINE」のジャケットです。
この黒豹といえばストラングラーズ。
おそらくリリース当時のものではないかと思います。
少なくとも90's~にありがちな、厚手で毛玉ができるやつとは違います。
素材配分は分からないんですが、コットン多めで、ヴィスコース?か何か
入っているような手触り。柔らかくて、すべすべ。
個人的には、この時代のスウェットが一番着心地がいい気がします。
実は以前MEN'S NON-NOに掲載してもらったものなんですが、
全く問い合わせありません笑。一週間売れなければ自分で着ます。
遅くなってしまいましたが。それではまた。
久しぶりのテディボーイジャケット。
なんとトニッククロス。
トニックといえばモッズスーツの代名詞のような素材ですが、
それをテディボーイジャケットに使っちゃってます。
他にもフロントボタンや袖口の装飾、チェンジポケットなど、
一般的なテディボーイジャケットにはないディティールが満載。
ゴールドとブルーの異なる2つの色が全体を鈍色のような色合いに。
生地もやや厚みがありゴワッとした、ヴィンテージトニックらしい質感。
テディボーイジャケットを着る人すらなかなかいませんが、
まず人と被ることはないでしょう。
ある意味、サブカルチャーの垣根を超えてしまったデザイン。
古いものですが、その常識破りのアイデアはとても新鮮です。
今日はもう一回アップします。それではまた。
今日は一点だけ。
イギリスらしい、古き佳きアウトドアウェアです。
ミリタリーウェアでは比較的よく知られているスモックパーカですが、
こちらはアウトドアウェアになります。
イギリス各地の自然名所のパッチが丁寧に縫い付けられていて、
元々の持ち主が相当なハイキング好きで、とても几帳面な方だったことが
見てとれる一枚。裏に書かれた名前にも愛着が感じられます笑。
ライニングにも注目。防寒性、着心地と、素朴な作りながらも、
着る人のことをよく考えて作られていることが分かります。
しかも全行程が手作業!現代でも量産できないような手間のかけよう。
一目でその雰囲気は伝わると思いますが、個体の希少性に限らず、
作り手と、そしてそれを着ていた人の丁寧な性格、真面目な姿勢がこれだけ
よく伝わってくる服ってなかなかないと思います。
目には見えないけれど、そういう背景って服を着る楽しみにもつながりますよね。
さて、遅れていた第3便が届きましたので、少しずつですが出していきます。
内容はチェスターコートやダッフルコート、ツイードやアランセーターなど
クラシックなものが中心です。今日はダッフルやツイード、セーターなどを
持っていきます。どれも少量ずつなので、気になる方は是非ご来店ください。
手入れが必要なチェスターなどは来週からになると思います。
またROYAL NAVY "SS (SUBMARINE SERVICE)"のジャケット、
HUSKYのナッパレザーを使用したスポーツジャケット、
珍しいライトグレー×ネイビーベルベットのテディボーイジャケットなど、
クラシックでもヒネリの効いたスペシャルなウェアも用意します。
何しろコートなどのボリュームが大きいので、荷物の量が半端ないです。
今からラッシュの白い目が怖くてたまりません。なんとか克服します。
それだけ言うなら行ってやるよっ、という方、お待ちしております笑。
今日はハリスツイード。
イギリスはさすがツイードの国だけあって、数だけでいったらそれこそ無数にあります。
数えてはいませんが、一回に数百枚、もしかしたら千枚以上は見てると思います。
それでもピンとくるものはなかなかない。その中から選んできた数枚です。
Dunn & Coという、今はなきイギリスのハイストリートブランド。
ハリスツイードが好きな方ならもうお馴染みですね。
長い間人気があったからなのか、イギリスでもよく見かけますし、
現地でも一定の評価を得ているブランドだと思います。
ただ、例えばバブアーのように、ずっと同じものを作り続けている
ブランドと違い、基本的には流行りモノを作って売っていたブランドなので
年代によってそのデザインは大きく左右されますのでご注意を。
こちらは今でも違和感なく着られる、コンディション共に貴重な一枚。
こちらはおそらく子供用に作られたブレザーです。
ナチュラルな肩のラインや、大きすぎず小さすぎないラペルやVゾーン。
大人用でもなかなかみられない、とてもバランスの良い形です。
このハリスツイードは、鮮やかなグリーンの糸が使われているのが特徴。
全体の地味な色合いは目的あってのものですが、寄りで見ると実はこういった
鮮やかな色が使われているものもあり、ツイードの美しさがよくわかります。
ライニングには汗ジミが・・。たぶんこれを着てお父さんと一緒に狩りに行ったり、
犬を追っかけ回したりしていたのかもしれません。それだけ普段着として、生活に
馴染んでいたことが想像できる、良いシミです笑。
今まで何度かアップしたこともある、スコットランドのキルトジャケットです。
スコットランドの伝統衣装であるキルトを、ハリスツイードを使ってもう少し
カジュアルにした一着(ちゃんとした礼服には黒のサージが使われます)。
着丈が短いのが何よりの特徴。エポレットに名残りはありますが、それ以外に
装飾はないので、キルトジャケットの中でも着やすいデザインです。
寄りで見ると薄いグリーンとブラウンが混じったツイード地ですが、引きで見ると
やや濃いめのグリーンに。不思議です。シンプルなタグもまた良し。
基本的なことですが、ハリスツイードとは生地のブランドであって、
ハリスツイードがジャケットやコートを作っているわけではありません。
服を作るのは服屋さんなので、ハリスツイード=いい服というわけではなく、
あくまで生地が良いだけで、服自体の良さは目で見分けるしかないんです。
もちろん有名だったり、人気があったりするブランドは、クオリティが
認められてこそだと思うので、間違いはあまりないとは思いますが、
流行や着る人の体型などに合わせて作っているものも非常に多いので、
ハリスツイードという名前やブランドに惑わされず、サイズはもちろん
デザインや形など、よく吟味して選んでみてください。
本日金曜日は撮影のため、次の発送日は日曜日になります。ご了承ください。
それでは失礼します。