今日はイギリス軍のプリズナーシャツジャケットと、
コットンドリルのオーバーオールをあわせてみました。
ヴィンテージ色の強いミリタリー物とワーク物なので、
できるだけそのヴィンテージ感を出さないようにしました。
アイテム自体もミリタリー色、ワーク色は比較的薄め。
コンディションが良いので清潔感があり、軽い素材感も季節に合っています。
特にオーバーオールは、同じようなものを自分も着ているのですが、
これ一つで存在感があるので、何でもないものを合わせてもスタイルに個性が出ます。
重ね着がだんだん減っていく時期なので、スタイリングがシンプルになる分
存在感のあるアイテムがより映えると思います。
ちなみにシューズはこちら。
ハットはまた別の機会に紹介できたらと思います。
それではまた。
ルメール - ファッション = 、という数式の答えのような、
ギリシャ・アテネからのコットンスーツ。
イギリス中部の街で偶然巡りあった、その機会を逃せば一生
巡りあうことのなかった一着。
出会うこと自体がまずない未知の領域、グリーク・ヴィンテージ。
着丈の短いボックスシルエットも、タックの入ったちょいゆるの
テーパードも、繊細な手触りのコットンも、ファッションとは一切無縁。
狙っていないところが嬉しい。それこそがヴィンテージの醍醐味。
見方の違いで、カジュアルとフォーマルの間を揺れ動くデザイン。
パルテノン神殿をプリントしたタグも想像が膨らみます。
大学時代の後輩に協力してもらいました。
YTRありがとう。お互い慣れない作業お疲れ様でした笑。
いくつか組み合わせを撮ったので、着用画像を楽しんでいただけたら。
シャツとシューズはまた後日紹介したいと思います。
先週は悪天候の中、ご来店、お買い物をしてくださった方、
誠にありがとうございました。
正直誰も来てくれないだろうと思いながら立っていたので、
足を運んでくれる方がいるだけですごく嬉しかったです。
明日はそれほど大幅なメニューの変更はないですが、
内容は多少入れ替えて、より春・夏らしい感じでやります。
寒いみたいですが、だからといって季節的にセーターを持っていく
わけにもいかないし・・。行商スタイルの辛いところです笑。
それではまた。おやすみなさい。
今日はイギリスのドライバーズコート。
ドライバーズジャケットはLeather and Laceのラインナップでは
お馴染みですが、コートは初めてかもしれません。
しかもこちらは旬なキーワードの一つでもある”バイカラー”。
ワークウェアでこのキーワードを抑えている点が驚きです。
グレーのボディにエメラルドグリーンが鮮やかに映えます。
色々見てきましたが、どうもこのバイカラー物はBR(国鉄)などの
大手ではなく、地方の鉄道会社にみられる傾向があるようです。
国鉄に比べたら従業員も少ないですし、どうりで出回らない訳です。
ライトな色合いがスプリングコートとして着るのに丁度良い。
実直で男らしいのがワークウェアの魅力の一つでもあると思いますが、
それに爽やかさが少しプラスされた印象です。いい顔してます。
今日は渋谷の日ですが、なんと嵐の予報・・
今までうまいこと雨を回避してきましたが、初めての雨が嵐って。
まあ中途半端にしとしと降るよりはガッツリやってくれた方がすっきりします。
それでも行ってやるぜ、という勇敢な方、暇してるだろうから話相手に
なってやるよ、という心の優しい方、逆に暇すぎるので構ってほしい、という
寂しがり屋さん、お待ちしています。
明日はより春らしいラインナップでやろうと思っています。
イギリス軍の古いサマージャケットや、60'sのカラーレザーのライダースなど、
若干ですがスペシャルも並べたいと思います。
電車が横転したりビルが倒壊しない限り営業します。
びしょびしょで来られても歓迎しますので笑、よろしくお願いします。
誰も着ていないし、誰も注目してない。相場とか、決まった着方もない。
だからといってバカみたいに突飛でもない。個性があり、ストーリー性がある。
それが僕が思うこのモノの”特別”。
珍しさとか値段とか着心地とかは全部、どれだけ特別な気分や体験が
得られるかにつながると思います。それがモノの価値だと思う。
希少、って単語が最近は陳腐に聞こえる風潮もちらほらみられますが、
珍しいと思えばそれだけ着た時の心地良さも変わってくるはず。
「何それ!?」って言われた時の気分もまた特別。
ありきたりのモノじゃなかなかかけてもらえない言葉。
高い、っていう単語も往々にネガティヴな表現として使われますが、
高いと思うものを買えばそれだけの満足感、着た時の優越感が得られる。
高かったから大事にしよう、って思う気持ちもまた特別。
テキトーに買ったものじゃなかなか感じられない。
何かの”特別”がないと、それ相応の体験は得られない。
それを考えたら、モノの独自性ってすごくシンプルな”特別”だと思う。
珍しい、ってすごくいい。それだけで”特別”なんだから。
スタイリングとか、着てカッコよくないと、ってのは後でいくらでも考えたらいい。
特別なモノを着て、いつもと違う、特別な気分に。
いったい何を書いてるんですか、と読み返して思いましたが、
ちょっと時間かかったので一応残しておきます。
アイテムに直接触れてませんが、良いジャケットです笑。
それではまた明日。
今日もデザインにひねりのある2枚を。
漆黒のベルベット地にジュエルビーズが行儀よく並んだ、
グラム&ニューウェーヴな香り漂うジャケット。
パッドがなく、緩やかに下るショルダーラインや、
細長いショールカラーなど、今の流れも汲みとってくれてます。
2ボタンのダブルも今期は本当に良く見ますね。
例えばジュエルビーズを小ぶりのスタッズに替えたり、
ピークドラペルにしたりと、ほんのちょこっと手を加えるだけで
新品としてリリースできそうなくらい”旬”と”ハズし”を抑えてる。
何気ないスタイリングでもベルベットやビーズが勝手に
アクセントとして効いてくれる。
個人的には黒のスウェットパンツにレザースリッポンとか。
振り幅は広いので、いろいろ遊べると思います。
タペストリーのスモーキングジャケット。
このタペストリー、NHKの「世界遺産」でこないだ取り扱われてました。
中世のベルギーで作られたものが当時日本にも渡っていたとか何とか。
王様や貴族が丸めて移動先に持っていったというほど重宝されたそうで、
絵画以上に高価なものとして取引されていた歴史的な工芸品。
ゴブラン織りともよく言われますが、それはフランスのゴブランさんという
職人が作ったことに由来しているそうで、王様の支援をうけて王宮用に
生産したことで有名になったようです。
日本ではあんまり馴染みがないですが、イギリス現地ではアンティーク
フェアなんかにいくと壁掛けやクロス、バッグなど、このタペストリーは
ちらほら見かけます。
それこそバッグなんかはいいものがあれば買ってこようとは思うんですが、
よくある近年のものはただペラいクロスにプリントされた安っぽいのが多くて
いまいちピンとこない。
そんな中出会ったのがこのジャケット。
アンティークマーケットの1ブースのラックに窮屈そうに並んでました。
実は最初見逃していて、もう帰ろって時に電車の時間調べたら
まだだいぶ待つ感じ。仕方ないからそれまで適当にブラブラ流すか、
って時に、「なんだこれは!?」と。
電車の時間がぴったりだったら出会うことのなかった一枚。
持っていたのはアンティークディーラーのおばちゃん。
なぜかおばちゃんディーラーには何かとご縁があります。
女性目線で選ぶヴィンテージの方が性に合ってるのかも。
着る物をアートなんて簡単に呼びたくないですが、この生地を
服に使った当時ではかなりキテレツな発想と、当たり前ですが
ハンドメイドの一点物であり、タペストリーにもアートな要素が
あるだけに、これはアートピースと呼んでもいいような気がします。
今日も長々と失礼しました。
それではまた明日。