ロンドン某所にて見つかったnew old stockのTシャツ。
第２弾はRAF（Royal Air Force）のターゲット。
トリコロールカラーのターゲットは、RAFとMODのシンボル。
イギリスが好きな方にとってはもうお馴染みですね。
キャッチーなデザインなので、現地のお土産屋さんとかでも
似たようなものをちらほら見ますが、古いものとなれば話は別。
両方とも7,80'S頃のものでしょうか。
上は何とP.D.（Prison Department）、囚人用のアンダーシャツです。
下も雰囲気あるタグがついてます。両方ともコットン100%。
中古でも見たことがないですが、同じ新品なら
雰囲気ある昔のものの方がいいですよね。
着用と洗濯を繰り返すことで、ボディやプリントが
どういった変化を見せてくれるのか、気になります。
一昨日NHKで、京都の料亭の番組を見ました。
代替わりについての話がメインでしたが、
料理や厨房、お店の内外観、どれもがすごく質素なんですね。
料理は季節感や色彩があるので、地味ではないんですが、
切って盛り付ける、茹でて和える、そういった何気ないのが多い。
献立を話し合うシーンや、休憩に抹茶を立てて飲むシーン、
ただ魚を切るという親の仕事を息子がじっと見つめるシーン。
静かで飾らない料理、作業、話し方、気遣い・・・
質素なものの中にある美しさ。
華やかさを出すよりずっと難しく、奥深いものに見えました。
手の届かない大人の世界に憧れるような感覚をおぼえました。
楽しかったです。テレビ捨てようと思ってるのに・・。
ということで、今日はイタリアのブレザーです。
丈夫なリネン地の一枚仕立て。
アイボリーカラーが全体を柔らかい雰囲気に。
一言でいうと、イタリア物は色気と遊び心があります。
身体のラインに沿ったシルエットで、全てパッチポケット。
装飾とか派手さはないものの、改めて何がと言うまでもなく、
ビジネスウェアとははっきりとした違いがあります。
丁寧なパイピング処理。糸一本飛び出していません。
奇をてらったデザインではなく、素材やシルエットの良さで目をひく。
これも質素な中の美しさ、と言ってもいいかなと思います。
自前ではないですが、ジャケットの画像を一枚。
たぶんファッションショーを見にきた人のスナップです。
明るい雰囲気なので質素とはまた少し違いますけど、
少なくとも華美な装飾とかデザインはありません。
でも、色と素材だけで季節感が伝わってくるし、
大ぶりの時計や四角のまま突っ込んだチーフなどの演出で
何でもないジャケットが活き活きとして見えます。
ずっと変わらないヴィンテージウェアのスタンダード、
たとえばデニムのジャケットやカバーオールなんかは、
流行り廃りなく着られる反面、時として退屈に感じることも。
少なくとも、この色と素材をこの季節、この機会に着る、
といったような刹那的な楽しさはありません。
だからこそこういった色や素材に気を遣った、
季節やTPOを意識したようなスタイルには色気を感じるし
（Tシャツ・短パンのような必然的な季節感ではなく）、
さりげなくあればあるほど、何か大人のための
奥深い楽しみのように思えて、わくわくするんですね。
言葉にするのに、すごく時間がかかってしまいました。
僕自身もまだ知らない部分の多い、スーツやブレザーなどの
テーラードウェアをいろんな角度から見て、勉強して、
それを伝えながら一緒に楽しんでいけたらと思っています。
では本日のお知らせを少し。
イタリア、リネンのスーツ。
イタリア物以外あり得ないシルエット。小柄な方向け。
イギリス、AERTEXクロスのシャツ。
綿です。厚いのに暑くない。
50'S LYBROのデニムオーバーオール。デッドストック。
かつてビートルズが広告塔をつとめた、リバプール発のデニムブランド。
フォートナム＆メイソン。紅茶じゃありません、ショーツです。
とても古い。ショーツなのにウール。
K SHOESのグラスレザーとGRENSONのネイビーバックスキン。
ホールド感の良いスリッポンです。
では本日もよろしくお願いします。
ロンドン某所にて見つかったnew old stockのTシャツたちを、
いくつかのChapterに分けて紹介していきます。
第一弾は上の、その時に撮った写真の2枚。
late 80'sからearly 90'sの、古いポール・スミス。
タグがなければ、上はパンク系、下はスポーツ系。
ただそれだけで、ポール・スミスと分かる人はいないはず。
ポップだったり、カラフルだったりと、
一般的なポール・スミスの健全なイメージからは
だいぶかけ離れたデザインです。
昔からポール・スミスが好きという人でも、
こんなやんちゃなデザインは未見かと思います。
誰もが知るブランドの、誰も知らない意外な一面。
ポール・スミスってつくづく奥深い。
まだ数枚ずつストックがありますが、
倒産した版元からの放出品を攫ってきたので、
今のストックが最後になります。
ご検討ください。それではまた。
今回はバックスキンを使ったシューズを3足。
イタリアのシューメーカー、MORESCHIの一足。
ファッションブランドのOEMだろうと思ってたら、
ハンドクラフトで自社生産してる優良メーカーでした。
確かにタグをよく見れば、靴を使っただまし絵のマークが・・。
しかもお値段もなかなかよろしくてびっくり笑。
このタイプでだいたい￥50000～70000位。
イタリアのシューズって結構好き嫌い分かれると思うんですが、
これはわりとイギリス寄りな、丸みのあるフォルム。
色抜け、色ヤケしやすいブラックのバックスキンも、真っ黒です。
イギリスのハンドメイドハウスシューズ。
ハンドメイドとはいっても大衆メーカーです。
ただ、いくらイギリスでも、室内専用に靴を買うような
庶民はまずいないだけに、珍しいといえば珍しい笑。
軽い。手を使わず履ける。しかもサンダルほどラフでもない。
めんどくさがりな方は、一度履いたら病みつきになります笑。
80年代頃の、スペイン発デザインシューズ。
聞いたこともないメーカーですが、ヒールには
パリ・フィレンツェ・マドリッドの誇らしげな表記が。
売れてたんでしょう。当時は。
ルックスはほぼパンプス。メンズシューズなのにフェミニン。
意図した狙いだとしたら、世に出るのが早すぎたのかも。
当たり前の格好じゃなく、この個性、色気がいきる様な
スタイルを考えてほしい一足です。
全てマイサイズなので、3足まとめて欲しいです。
MORESCHIは売れなければ自分で履きます。
本日は終日撮影でこちらを空けるため、
午後以降の入金確認および発送は明日になります。
ご了承ください。それでは。
グルカトラウザーズ、アップしました。
詳細はまた後ほど。
本日のお知らせをいくつか画像で。
左がマカフィー、右がおそらくですがポールセン・スコーン。
スリッポンは両者共に見た記憶があまりないです。
古いイギリス軍のドリルショーツ・・と見せかけて
ヴィンテージのポール・スミス。
ここまでベタなミリタリーは、古いポール・スミスならでは。
なんとレバノン・ベイルートからのボタンダウン。
政情とは裏腹にとても落ち着きのあるルックスが面白い。
イギリスの古い高級シャツ。
いずれも当時は高いものだったはずです。
イギリスの庶民シャツ。
いずれも当時は安いものだったはずです。
色合いが美しいヨーロッパのチェックパンツ＆ショーツ。
タペストリーのショルダーバッグ。
手前がLIBERTY、後ろがヴィンテージ。
いずれも織った生地を使ったちゃんとしたもの。
厚くなりそうですが、お時間ありましたら是非渋谷に。
お待ちしています。ではよろしくお願いします。
今回は旬なキーワードの一つ、「ボタニカル」がテーマの2枚を。
シャツをメインに展開するイタリアのブランド、Bagutta（バグッタ）。
LEONなんかを読んでいる方にはお馴染みの名前だと思います。
亜熱帯な雰囲気の植物柄がオーガニックなカラーリングにのった、
「ボタニカル」というワードの”今”らしい解釈にとても近い一枚。
極細のショールカラーで、ウエストをベルトで締めるラップタイプ。
着るというより、羽織る、巻く、という感覚です。
ライニングもなく、シャツとジャケットの間くらいの軽い着心地。
これをボタニカルと言ってしまうのは少し強引ですが、
背中いっぱいに施されたパッチワークのテーマが樹木なので笑。
視点を変えれば花火のようにも見える鮮やかな色合いと
深いブルー＆ボルドーとの相性。少なからず、色にこだわりのある
人が作ったんだろうと想像ができます。
前を留めない羽織りのような形と、ゆとりのある作りに「和」の匂い。
もしかしたらこのブルーも藍（インディゴ）を意識しているのかも・・。
余裕のあるサイズ感だけに、ただシャツやニットの上に着るのではなく、
ブレザーやコートの上に羽織ったりしても面白いと思います。
ヴィンテージらしい柔らかいオフホワイト。
カジュアルシャツとして当たり前のことを
当たり前にやっているのは立派です。
花柄や鮮やかな色彩で注目を集めたブランドによる、
白いブーケ刺繍の白いシャツという、何とも偶発的な皮肉。
KENZO受難の時代から。
JERMYN St.にあったテーラーブランド、HERBIE FROGG。
肌触りが涼しいリネン。ざっくり着るサイズ。
生産がイタリアなら、色使いもイタリアン。
BERNARD CHAIX。パリのブランドです。
リネンの柔らかい風合いにあわせた、色、線の配置、袖丈。
全体のユルさを清潔感と貝ボタンで〆て。
イギリスのデザイナーズ、Kenneth Hughes。
ストリートカジュアルに媚びないエレガントな色使いのコットンは、
生地の時点で既に一流。ボタンダウンカラーでバランスをとって。
アメリカから来たボタンダウンをイギリス流に。
とはいってもだいぶアメリカ寄りのデザインが面白い。
古いイギリスのB.D.は本当に見なくなりました。
昨日、久しぶりに今日並べるものの写真を撮りました。
そして、そのカメラを置きっぱなしで帰ってきてしまい、
夜遅くまた取りに行きました。
せっかくなので終電近くまで居残りして準備しました。
たくさん撮ったのでみてください。
カーキグルカ。とてもきれい。
1950 patternのはずが、これはそうではない。不思議。
90's。
ミリタリーウェアをまだソースに使っていた頃の超軽量ショーツ。
501。
これこそUK LEVISな色合い。
60,70's。CORDINGS。
重く、ヌルッとしたリネンのパンツ。
70'S。サヴィルロークロス使用。
海のような色のリネン。
KATHARINE HAMNETT。
ソース不明のモダナイズミリタリー。非対称のポケット。
1948 HARRODS。
ミリタリーウェアに高級百貨店の名前。
NUDE。
Haciendaとは誰も分からない。
ride。後ろにはplay。
自分だけ分かればいい。
Betty Jackson。
モノクロのユニオンジャック＆日の丸。
サイケデリック。
Twiggyは分かるけど、もう一人は分からない。
999。
スリーナインでもトリプルナインでもないナインナインナイン。
バーコードのプリント。
ブルーはPrison Department。
ポール・スミス for バスキア。1996。
王冠だけで伝わる。
THE OUTSIDER。
名は体を表す。
BOY LONDON。やっぱりやっていたスクールブレザー。
手の込んだパッチがBOYらしくない。サイズは特大。
BOY。ダブルイーグル。
現行なんかくそくらえだ。
80's UKのシャツ。
タグだけで伝わるニューウェーヴ。
Dior、FENDI。
キッチュなロゴが卑しい。
60's VAN HEUSEN。
COASTAL。海色のリネン。
アメリカにはアメリカのチノがあったように、
ヨーロッパにはヨーロッパのチノがあった。
40-60'S。イギリス軍のショーツ。
一枚一枚違うドリル地。
50'S。コットンマウンテンアノラック。
登山メーカーなのにロンドンのど真ん中。
CROCKET & JONESのWHITEHALL。
MCAFEEのネイビーバックスキンフルブローグ。
他にも色々と並べます。
web storeにも。
ブルーの靴、アップしました。
こちらもご覧ください。
ご来店の際は、階段で滑らないようお気を付け下さい。
それでは本日もよろしくお願いします。
汚れが見事にデザインまで昇華した2着。
意図的に加えられたデザインを装飾美とするなら、
これらは受動的、偶発的に生まれた、言うなら実用美。
ニュートラルに見れば、”汚れ”。
本来、服としてはマイナスの要素になった時点が、
そのデザインとしてのスタートラインです。
ペイントのボリュームやレイアウトだけではなく、
「デザインとしての完成度」は、
かけられた時間の長さによって熟成され、
高められる部分も大きいと思います。
いずれも50年近くは経っている服。
古いから良いわけでは必ずしもないですが、
今回は、”古いからこそ良い”。あえてそう言いたいです。