70's Welsh wool tapestry zip-up anorak
vintage Pierre Cardin design jumper made in England
vintage MISSONI cotton fat corduroy jeans made in Italy
60's British scotch grain leather Derby boots made in Britain
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vintage Pierre Cardin design jumper made in England
vintage MISSONI cotton fat corduroy jeans made in Italy
60's British scotch grain leather Derby boots made in Britain
Volume. 4はMrs. High Fashion ugly。
FENDI E KRIZIA.
いずれも世界的に有名なイタリアのブランド。
僕がこの2つの名前を初めて聞いた時から今の今に至るまで、
関連する情報を目で見て、耳にしてきたことをまとめると、
”流行に疎く、祖父母の代から決まったブランド、決まったお店しか
利用しないような裕福な家柄の奥さんが身に付けている”
というイメージになりました笑。
そのこの御両人を相手にuglyなんてまるで身の程を知りませんが、
本気でひどければ扱わないので、愛あっての表現と察してください笑。
funny、lovelyの方が形容としては優しいかもしれませんが、
FENDIのノックオフ感、KRIZIAのミケ感・ネコ感への執着、
ハイファッションブランドというポジションからしたらやっぱりugly。
ventileを使ったジャケット2着。
だいぶ認知度の上がってきた感のあるventile(ヴェンタイル)。
ベンタイルについては今まで何べんか説明してきましたが、
今さらネットにある歴史や経緯をコピペしても眠くなるだけなので、
もうちょっとくだけた視点から今回は攻めてみたいと思います。
下世話なハナシ、ベンタイルは価格が高いです。
高いと興味わきますよね。知らないものなら尚更。
なんでこんなに高いの?っていう。
まったくばかばかしい!けど気になっちゃう・・、っていう。
その潜在的な疑問や不満を解消するべく、
今回は、同じイギリス生まれの、よりマスに浸透してきている、
バブアーでお馴染み、「ワックスコットン」と比べてみます。
ベンタイルとワックスコットンって実は良く似ています。
100%コットン。防水、防風、寒さにも強い。機能だけでなく、
ワックスが落ちてきたら、見た目、手触りまで似てきます。
実は僕もイギリスの古着屋さんでラックを繰っている時、
ワックスと間違えてベンタイルをスルーしたことがあります。
ベンタイルを使った一着のミリタリーウェアを買ったあと
店員に「これもベンタイルだぜ」って言われて、「えっ?」って笑。
じゃあ逆にワックスコットンの違いは、というと。
ベンタイルは、コーティングや加工ではなく、
通気性に優れ、故に実生活において使い勝手が良い。
大きな違いを挙げるならそんな感じです。
まずコーティング。
ワックスコットンは、綿の上にワックスがコーティングされ、
そこで防水・防風の機能が備わるわけです。
なのでコーティングが落ちると、同時に防水機能も落ちてしまい、
その機能を復活させるにはリプルーフが必要になります。
でもベンタイルはそんなことは不要。汚れたら洗うだけ。
濡れても、洗っても、その機能は落ちません。
そして通気性。
脇下を比べると分かりやすいのですが、ワックスコットンは
空気を通さないので、例えばバブアーのジャケットとかには
必ず脇下にベンチレーションホールが空いています。
でもベンタイルのウェアにはそれがありません。
あのハトメの役割を、全て生地自体がやってくれるから。
ventileとventilation。語源にもなっている大きな特徴です。
そして実生活においての使い勝手。
ワックスコットンは、特にノリの厚いヴィンテージなんかは
経年によってベタついたり、悪臭を発する場合もあり、
人が密集するような空間では周囲に迷惑がかかることがあります。
匂いだけならまだしも、密着してワックスが人の服に
移ってしまったら大変なので、とても気を遣います。
でもベンタイルは何も移らないし、匂いもない。
いくら手で触って、鼻を擦りつけても気持ちいいだけです。
快適かつどんなケースにおいてもストレスフリーな、
究極の自然素材といってもいいわけです。
もちろんワックスコットンには独自の良さがありますし、
事実イギリスでのシェアはワックスコットンの方が断然上です。
昔から馴染みがあるし、より身近な素材だからだと思いますが、
逆になぜ、ここまで優れているベンタイルが浸透しないのか。
それは使われる長繊維のコットンが、世界の綿収穫量の
たった2%しかとれないという点にもあるはずです。
しかもそんな貴重な糸を、平凡なコットンの30%以上も
多く使います。なので大量生産が難しい。
ちなみにバブアーは、以前ここでも紹介したことのある
"the endurance"というベンタイルを使ったモデルも
過去にリリースしていますが、当時のラインナップでは
品質・価格共に最上位に位置していたそうです。
以上、ベンタイルがなぜ高いのか笑。
ちょっとでも分かってもらえたでしょうか?
で、この2着。
上は”お父さんのジャンバー”感に満ちていて、
下はその辺で売ってそうなマス寄りのデザイン。
いずれもルックスは、良くも悪くも並です。
着用のシルエットに関しても、
前者はまあ作業服と大差はなく、
後者はマス向けのカジュアルウェア風なのに
なんか不器用で今っぽさがない。
どっちもオシャレに見えるかというと正直微妙。
でも逆に、これがもし、もっとファッション寄りだったとしたら?
丈夫で、長持ちすることが保証されていて、
着るほどに表情が変わり、肌触りも優しくなっていく。
そんな素材にトレンドのデザインを乗せてしまったら、
素材の消費期限よりもはるかに早く服の賞味期限が
切れてしまうという、非常に残念なことになるはずです。
だから、ダサい方がいいとは言いませんが、
ベンタイルに関してはオシャレじゃない方が断然いい。
素材や作りは全く心配いりません。
それより見た目の賞味期限を見極める方が大事。
実用重視の、できるだけ普通のデザインを選ぶことが、
実はベンタイルを長く着るポイントです。
Leather and Lace web store
長くなりましたが。ではまた。
昨日古くからの大事なお客さんから、
「あのシリーズやるんですか」と助け舟をいただいたので
季節外れでも再開します。
Volume.3はcolourless ugly。
この2枚にもし心があったなら殴られるでしょうね、僕。
でも決して悪い意味ではなく、クリスマスジャンパーみたいに
着る人も楽しいし、見る人もなごむようなuglyです。
hand made in Nepalのブサカワなニット。
タウカンでもおなじみの陰陽(Yin Yang)ですが、
ひどい形です。しかも前後両袖ぜんぶ歪んでる。
学習能力がないのか・・。
これを良しとしてタグをつけてしまうニッターも
想像するとかわいいです。
会う人の警戒心をちょっと解いてくれる一枚。
"101匹わんちゃん"モチーフと思われるイタリアのニット。
イタリア+犬、ってもうICEBERGしか思い浮かびませんが、
ICEBERGよりはちょっと控えめ。モノクロですし。
提案する側としても、これをまんまかわいいとは思ってないです。
むしろチンピラクローズ的な、ちょっと毒のある感じのugly。
モチーフの立ち位置を分かって着ることでその毒が活きます。
chinese jacket.
しばらくユーティリティウェアにかまけていたことから、
進む方向を見失ってしまいそうで怖くなりました。
このままじゃ完全に埋もれてしまう。
でも、長く取り扱ってきた、馴染みのあるこのジャケットが、
我を忘れていた自分の肩を揺すってくれた気がします。
使い古された生地の風合いとか色落ちとか、
多かれ少なかれ昔の服が持っているような
ユニバーサルな意味合いの雰囲気ではなく、
初めて訪れる国、場所の空気とか、
そこで初めて手にとるものの心地良い違和感とか、
特定の土地にしかない固有のものが持つ雰囲気。
服に置き換えるとそれがどんなものか。
でも近頃は、なんでも「雰囲気」でまとめられちゃって、
雰囲気という言葉自体に雰囲気が全くない。
ので、例えば情緒とか、風情とか。そういうものを
もっと伝えていかないといけない。もったいない。
せっかくわざわざ海外まで行ってるんだし。
西洋に赴いて東洋を求めるというのもおかしな話だわでも。
いくつかアップしました。
それぞれについては後日書きます。
KENZO。
聞いただけで身に付ける前に疲れてしまいそうな名前。
でもこれはとにかくプロファイルが低い。
突っ込んでもらえるかどうかわからない程度が心地良い。
イタリアらしいジャケットの形といえば僕の中ではこれが旬。
同じ形でサマークロスのCP COMPANYと並べようと思います。
Vera PelleはReal Leatherのこと。でも軽い、薄い。
シーズナルグリーン。
衿だけですがネイビーとの相性が肝。
裏地のクリームカラーもグリーンの強さを和らげて。
衿のブランドピンズが懐かしいルックス。
ないないと思っていて、ようやく見つけました。
たぶんタグがないから後回しにしたんだと思います。
今見たらかわいいじゃん、手書き。
この組み合わせも今日並べます。
FerragamoのポロとR.A.F.のサマーチノ。
”らしさ”を抹殺したおとうさんスタイル。
名前のあるものはプロファイルを低く。
最近黙ってますが、少しずつアップデートしています。
では本日もどうぞよろしくお願いします。
直前の告知で申し訳ないですが、
本日の土曜日、28日は友人結婚式のため営業をお休みします。
直近の発送は火曜日以降、次回の実店舗営業は来月4日になります。
久しぶりの更新、久しぶりの靴。
LOTUS、VELDTSCHOEN。
イギリスのカントリーブーツといえばヴェルトショーン。
コーディングスのウィンドウを度々飾ることのあるこの靴は、
粗い粒状のスコッチグレインレザーが何よりの特徴です。
構造について書こうと思いましたが、
どうしても難解な英語が理解できず・・
図解があったので添付しておきます。
イギリスの靴と言うととかく注目されるのはノーザンプトン系ですが、
あちらがタウン(街)なら、このヴェルトショーンはカントリー(田舎)代表。
VELDTSCHOEN。
もしバブアーとかグレンフェルとか誰よりも好きだって言うなら、
足元はトリッカーズ、から一歩踏み込んでみませんか。
1967年製のイギリス軍のグレーギャバジンマック。
正確にはイギリス軍の陸軍医療部に編成されるQARANC、
アレクサンドラ王妃陸軍看護軍団に所属した方用のコートです。
グレーギャバはおそらく女性用のみに使われたもので、
グレートコートのような分厚いウールのモノは別として、
男性用では使われていないような気がします。気がするだけです。
ライニングもまだコットンが使われていた時代のもの。
製造元にBARACUTA CLOTHIERの名前が。
あのハリントンで知られるバラクータで間違いないと思います。
店頭で販売したものも含め、BARACUTAの名前が入ったミリタリーの
マックコートは今まで3枚か4枚扱いましたが、確か全て60'Sだったような。
その頃だけバラクータが軍からのOEMを請け負っていたのだと思います。
エポレットはありますがそれ以外の装飾はなく、グレーということもあり、
普通のマックコートと違いが分からないくらい、ミリタリーウェアとしての
プロファイルは非常に低いです笑。
”らしさ”を求める方は物足りなさを感じるかもしれませんが、
スタイルへの汎用性を求める方にはもってこいだと思います。
1972 BRITISH ARMY MACKINTOSH
クリーニングからあがってきました。
シミ、とれてました。完璧な仕事。白金まで行った甲斐がありました。
ようやくデッドストックと胸を張れます。
50'S AVALON ANKLE BOOTS
古いアンクルブーツ好きにはお馴染みのAVALON。
ここはハズレがない。が、ややコンディションが・・。
直し屋さんに持っていきましたが、プライス面で断念。
このままがいい、自分でやる、そんな方に。
50'S BRITISH SPORTS JACKET
ボロだったのが何とかここまで来ました。
もう少しお店の方で手入れしてみます。
では本日もどうぞよろしくお願いいたします。