1946年、第二次大戦の敗戦後、
イタリアは君主制から共和制に移行しました。
イタリアは古い服はどんどん捨てる文化。
王国の面影を残す服は残念ながらほとんど残っていません。
Regio Esercito Italiano。
イタリア王国陸軍。
現在のカラビニエリ(国家憲兵)の前身で、
警察と軍隊を併有している部隊。
これはその騎兵が着用したユニフォーム。
ディーラー曰く、要は王様のガードだと。
想像するだけでドラマが広がります。
素材はゴワッとしたコットンシャンブレー。
生地だけならイタリアよりフランスに近いです。
ワークウェアと同じ生地を使いながらも
ワークウェアのように大量生産ができない、
手仕事によるテーラーワークが活きた服。
ルックスも労働服のユルい、かわいい感じではなく、
締まるところは締まった、制服らしいキリッとした姿。
ミリタリーのエレメントだけでは語れない、
イタリア軍、そしてイタリア服の歴史までもが
この一着の中に刻まれています。
では明日の予告です。
English Wannabe
early to mid 1970's
jacket
cow leather
unknown / Italy
ベースはイギリスの70'sファッション。
スナップ、ライニング全てブラックの
ストイック&ソリッドなルックス。
Blooming Mind
early to mid 1980's
jacket
leather (deer)
unknown / Italy
スタンダードなイタリアのレザージャケットも、
女性のものには女性らしい演出。
沈んだ気持ちも、澱んだ天気も少しだけ晴れそう。
Hide in the Dark
mid 1980's
jacket
leather (deer)
unknown / Italy
ベースのカラーバリエーションに加わることのなかった、
孤独なゆえに際立つ存在感。夜に紛れるマットブラック。
距離感は保ちながらも特別でいたい。
結果的にレザーばっかりになってしまいましたが、
当日はもっとバランス良く展開します。
ご来店お待ちしております。よろしくお願いいたします。