久しぶりにLIBERTY(リバティ)。
いずれも90'sのLIBERTYですが、
LIBERTYらしさはこれだけだとあまり伝わりません。
好きなだけに色々書くと本当にキリがないので、
ここではLIBERTYらしさに焦点を当てます。
まずはこれから。
ダック地のような綿のウォーキングジャケット。
こういう生地はイギリスではあまり一般的ではないので、
カーハートのような、ちょっとアメリカっぽさを感じます。
さすがにカーハートほどのゴワつきはないですが、
ダブルレイヤーなのでなかなかの重さです。
だいぶユルめなサイズ感のせいもあり、
ちょっとボサッとした、カントリーナードなルックス。
それでも同じコットンダックを使ったカーハートや
ハンティングジャケットのように見えないのは
RAFブルーとベージュの優しい色を使っているから。
これがダックブラウンとか黒とかの濃い色だと
野暮ったさや田舎くささが際立ってしまいます。
都会で着るための田舎の服。
野暮ったすぎず、とんがらない。
LIBERTYらしいバランスの取り方。
続いてはこれ。
ビデイルやビューフォートのようなデザインのワックスジャケット。
幸運にも内タグにOEM先が書いてありました。
JOHN PARTRIDGE.
現地ではよく見かける、カントリークローズメインのブランドです。
なかなか日本に持ち帰ってくるお店がないので知名度は低いですが。
下は以前ウェブに掲載していたJOHN PARTRIDGEのジャケットです。
普段は地味なのに、たまに面白いことやるヤツ。
JOHN PARTRIDGEはそんな感じのポジション。
なので、しれっと人と違うことをやるLIBERTYとは
キャラクター的にウマが合うんでしょう。
まあこの人も表向きは地味なんですが、
フロント開けたらこの通り。
内側にはピーコックフェザーの野原が広がっています。
mid 1890'sのリリース以来(1980'sじゃないですよ)、
LIBERTYを代表するパターンの一つである、HERA(ヘラ)。
HERAはギリシャ神話に出てくる女神の名前ですが、
このパターンの主であるクジャクはその使者。
ネーミングのストーリーも神がかってます。
ワックスジャケットの裏地はタータン、なんて誰が決めたんだと。
そんなもん好きにやらせてよと。
平然と、大胆に予定調和を壊すLIBERTYと、
その誘いにサラッと乗っちゃうJOHN PARTRIDGE。
好きですこういう関係。
えー、恒例の告知は今日はありません。
が、しれっと営業します。よろしくお願いいたします。