対のニット。
共通点があり、対照的であったり、類似的であったりする
2枚のニットを、全10回(組)にわたって紹介していきます。
最初はcolourful and bulky。
イギリスとイタリアから1枚ずつ。
まずはイギリスから。
サイケデリックムーヴメントが席巻していた時代の
それを象徴するようなカラフルな色遣いと、
身体にフィットするシルエットが流行していた時代の
流れに逆行した、らしからぬゆるい形。
派手と言われても否定はできませんが、
クドさ、下品さはありません。
山吹色や苔色など、原色を和らげる色の美しさと働きは見事。
次はイタリアから。
色、イタリア、ニット。
と言ったらもうこれしかないです。
イタリアに行く前のイメージの中に、
小さくとも確かに存在していたミッソーニ。
実際現地で沢山のミッソーニを手にとりました。
が、あれだけあると名前の有難みがなくなります。
タグの魔法が解けてからは、行く前の熱がウソのように
冷静に、セーターそのものを見ることができました。
「大量に出ました」が、「大量に買えました」報告は
目前で実現に至らず、選べたものはごくごく少数。
イタリアに行き、贅沢な選び方をしてきたからこそ
生まれる価値があります。
vol.2に続きます。