ブラック括りの最後です。
イギリスのコットンリネンのボーイズブレザーと、ドライバーズジャケット。
どちらもコンパクトなサイズと軽めの素材感。
特にブレザーはボーイズらしからぬデザインとカラー。
子供が喜んで着るというよりは、大人が好みそうな一枚です。
体型を選ぶサイズですが、ウールとは一味違った表情が面白い。
以上、黒シリーズでした。
紹介できていないシャツが沢山あるので、来週はシャツを中心に。
明日のラインナップは朝アップできたらと思います。
もう少々お待ちください。それでは失礼します。
2013-07-13
2013-07-12
旬の捉え方
黒シャツに続いて黒パンツ。
これもシャツ同様、誰もが一本は持っていると言ってもいいと思います。
でも、いくら履きやすいからといって、いつまでもおなじものじゃつまらないし、
こういう一見違いの分からない部分をアップデートできる人ってオシャレだと
思います。分かりやすい流行りモノにお金を使ってしまいがちですが。
こちらは２タックのテーパードと、程良く”今”を捉えたデザインですが、
注目したいのが素材。65%ポリエステルと35%レーヨンの組み合わせ。
ポリエステルは、歩くことで流動的に形が変化するドレープ感が魅力。
そこにレーヨンが入ることで重みというか、落ち着きが加わり、ドレープが
”ひらひら”から”ゆらゆら”に。カーテンで想像すれば分かりやすいかな？
コットンやリネンはもちろん最高ですが、この”ゆらゆら”は生まれません。
そのちょっとしたエレガントさがこれら2本のポイントです。
ちょっとした違いへの、ちょっとした投資をしていくという個性の出し方。
白シャツ＋黒パンツだけで旬を捉えている人ってすごいなーと思います。
2013-07-11
small things matter
透ける素材とタイトなシルエットに漂う色気、
古いインド綿の柔らかい質感と独特のフェード、
ワイドな形と鈍い光沢が生むリラックス＆エレガンス。
嫌いな人はともかく、持っているのが当たり前といってもいい黒シャツ。
迷った時は頼りになるアイテムだと思いますが、それだけにどれを着ても
周りと同じように見えてしまいがちです。
白シャツにも言えることですが、誰もが着るものだからこそ例え些細な
違いでも、あると気分的にも特別感が生まれ、気持ちよく着られます。
その違いが現行ではやらない、或いはできないものであれば尚更。
白シャツや黒シャツ、無地のTシャツでもいいですが、ベーシックな
アイテムに劇的な違いは必要ない、というかむしろ邪魔です。
上の３枚のように、ちょっとした今物との「ズレ」、その小さな違いが
スタイル全体を変え、個性を生むような気がします。
本日は撮影で一日空けるため、発送は明日金曜日になります。
何卒ご了承ください。それでは失礼します。
2013-07-10
GRENFELLとCROSSFELL
ちょっと雑誌を見ていて、「ワントーン」という言葉にひっかかったので
今の気候に正面から逆らったパンクな括りですが、黒黒黒で順次アップします。
見るだけで不快だ、という方がいましたらごめんなさい。
上下揃えたからといって必ずしもスタイル提案ではないですが、リバイバル
推し（？）の今の流れからしたら、これもまた一つの8-90'sプレイバック。
まあ好きな人は常にいるので、リバイバルというほど新鮮味はないかも。
ただこの猛暑でこの格好は文字通り、カラス並みに周囲に不快感を与える
はずです・・笑。トータルでは涼しくなってからのお楽しみということで。
タイトルにはまったく触れないまま、それでは失礼いたします。
2013-07-08
イタリア アーミールック シングルトレンチコート
見た目の華やかさではなく、機能性や無駄のなさに重点を置いた、
「着飾る休日」よりも「身に付ける日常」がこのコートの肝。
一般的なイタリアンブランドのイメージを裏切る誠実質素な作りですが、
それでも素材の良さとミニマムエレガンスはやっぱりイタリア。
着用感はとても男性的。同じトレンチで比較すると、バーバリーよりも
男くささがありますが、本物のミリタリーほど濃厚ではないです。
分かりづらいのを承知でいうと、サラッと、ではなく、ザクッと着る感じ。
今の季節にはさすがに着られませんが、来季もトレンチコートは健在。
もちろん流行に左右されないアイテムですが、流れとしてはキテます。
ボタンとリングはあえて使わず、ウエストを思いきり絞って、ベルト自体を
ギュッと結んで着ると、より来季っぽく着られると思います。
2013-07-06
今日の新着
early TIGER cotton bondage
Royal Navy? yellow waistcoat
Gurkha shorts
white shirts
British B.D. deadstock
Royal Mail new in plastic
new wave 1 so ugly
new wave 2 painted
new wave 3 sprayed
new wave 4 messed
Marilyn Monroe
Marilyn Mon... no
今日はダサくいきます。
よろしくお願いします。
間違っていました
今日はスタイル付きで。
白から薄い茶色へのグラデーションで、ワークやミリタリー
特有の”匂い”をできるだけ和らげて。
歳をとるにつれて、ワークやミリタリーの持つ強い”匂い”が苦手に
なってきた方にとっても、割合抵抗の少ないスタイルだと思います。
個人的には、太いミリタリーパンツ（主にカーキやオリーブ）を
靴にクッションさせる履き方に上でいう”匂い”を感じるので、
季節が季節なのもあり、上も下も思いきって捲ってみました。
ちなみにシューズはこちらです。
タンクトップはCC41。
CC41はイギリスの古い服に精通している方ならもうお馴染みかと
思いますが、個人的に大きな勘違い、というか間違った覚え方を
していたので、ここで訂正したいと思います。
CC41のCCは今まで"Civilian Clothing（民間衣料）"の略だとばかり
思っていましたが、正しくは"Controlled Commodity"だそうです。
直訳すると「管理された日用品」。
ふと、Clothingなのになんでテーブルクロスや家具にもこのマークが
つくんだろう？と疑問に思って調べたら見事に間違っていました。
これは1941-51の10年間、物資を規制する目的で政府が設けた政策に
関係があります。まあ今でいうエコマークのようなものです。
当時のイギリスは、第二次大戦、朝鮮戦争と大きな戦争が続いたことで
農業や林業、工業など生産に関わる男手がみんな徴集されてしまい、
物資の民間供給が停滞していました。
そうすると衣類や家具、リネン（シーツや下着など）、家庭用品が市場に
出回らなくなるわけで、政府は貴重な資材や素材を少しでも節約するため、
上記のような日用品の内容や工程に規制をかけたというわけです。
その規制をクリアした証明としてつけられたのがこのCC41のマーク。
なんでか知りませんが、規制されてた割には、素材とか製品としての
クオリティが見るもの全て高いんです。こちらのタンクトップも然り。
このマークの希少性とかよりそこに注目してみてください。
間違った情報を提供してしまい申し訳ありませんでした。
さて今日は渋谷の日です。
今日並べるものなんですが・・・
今から写真撮って後ほど載せます。
間に合うか・・・ それでは。
2013-07-05
2013-07-04
イギリス軍 "British Malaya" コットンサマージャケット
かつてイギリスの植民地であったBritish Malaya（現在のマレーシア）に
駐留したイギリス人兵士が、現地で休日を過ごすために仕立てたと思われる
コットンサマージャケットです。
見た目はワークジャケットに似ているので勘違いしそうになりますが、
背裏の生地や限りなくピッチの狭いステッチワーク、細身のシルエットなど、
あくまで”ブレザー”として作られたものであり、用途も含めてユーティリティ
ウェアとは全く異なります。コットン製なのはマレーシアの気候を考えてのこと。
いくら兵士とはいえ、休日を楽しむための身だしなみにちゃんと気を遣っていた
イギリス人らしさがこのジャケットを通して垣間見えるような、物自体の良さ
だけでなく、付随するストーリー性も含めて魅力的な一着だと思います。