バーバリーとアクアスキュータムのレインマック。
食わず嫌いの人、結構いる気がします。
大抵どこの古着屋さんにも置いてるし、パッと見どれも同じだし、
高級衣料品ではあるけれど、そこまで特別感もないし、
その気になりゃいつでも安く手に入るし、みたいな。
あくまで自分がそうだったから、っていう経験からですが、
個人的な意見としては、それは見ているようで見てないです。
知った気でいるようで、何にも知らないと思います。
知れば知るほどに新しい発見があって、一目で分かる違いから
服を知らないと分からない違いまで様々で、素材、形、柄も、
決まりきっているようで無限のバリエーションがある。
歴史が長く、幅も広く、コンプリートできない、追求に終わりが見えない。
その域にいる自負はないですが、服に対する興味が異常な人ほど
この超王道ともいえる2ブランドへの執着も比例する気がします。
このバーバリーはイギリス・ロンドンで。
袖が一枚接ぎになっています。大抵は二枚接ぎ。
お客さんに教えていただいて初めて知ったんですが、
これで肩の収まり方、落ち方が丸っきり変わるんです。
今まで、肩がすっきり収まるのはサイズが合っているからと
ばかり思っていたんですが、サイズよりもこの接ぎが大きく
影響していることが分かりました。僕には大きな発見でした。
これを目の前にして古い、珍しい、ではあまりにも稚拙。
アクアスキュータムはイタリア・ナポリから。
イタリアの古着屋さんにはバーバリーとアクアスキュータムが
沢山あります。イギリスから古着を輸入したわけではなく、
それだけ昔からイタリア国内で需要があったということです。
これもミラノのブティック別注の、イギリス生まれイタリア育ち。
デザインに関してはバーバリー以上に保守的なアクアスキュータム。
イギリスではそれが良しとされるところ、イタリアには、それが何?って
輩がいたようで、これは右サイドのウエスト下に通常あるはずのない
ポケットが付いています。ただの違いでは片付けられない、異例の事態。
まるでフィッシュアンドチップスにチョコレートかけたような服です。
ある程度服を見て、着てきた人こそ分かる面白さでありながら、
服のデザインとしてシンプルに楽しめる面白さのある2着。
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