イギリスのアウトドアウェア。
同じイギリスのミリタリーウェアとデザインに共通点が多くあり、
装飾的な要素がなく、素材や機能に力を注いでいることもあって、
ミリタリーが好きな人は刺さる人も多いと思います。
ただミリタリーと違うのは、国単位でなく、あくまでプライベートが
ベースなので、メーカーによってプロダクトにばらつきがあること。
へんちくりんなデザインのまま市場に出たものもあるでしょうし、
優れたデザインなのに、会社のやり方が良くなくて短命に終わって
しまったものもあったと思います。
でも後になって手にする立場から見るとそれが面白いし、
パーソナルワードローブとしての違いにもなります。
小さいメーカーや、淘汰されてしまったものほどそれが顕著。
そういったものにフィーチャーしてみたいと思います。
いくつかカテゴライズ分けしてアップします。今回はスモック。
HOBOというレーベルの古いスモック。HOBOとは浮浪者のこと。
イギリス女子に人気のある、浮浪者風のファッションを総称して
HOBOと呼んだりしますが、これは服自体が"浮浪者"という名前。
確かにどこかみすぼらしい色やくたびれ具合はそれっぽい。
インナーにコートやダウンをレイヤーすると更にそれっぽい。
こんなのよくあるだろ、って思う人も多いと思いますが、例えば
カデットスモックやBLACKSと比較すると、生地が段違いに繊細。
浮浪者の粗野なイメージとのギャップがありすぎて笑います。
CONQUEST=征服、という気高い名前の、イギリスのアウトドアレーベル。
先のスモックはオールパーパスでしたが、これは登山専用に作られてます。
カデットスモックに似たデザインですが、もっとタフでデュラブルな生地です。
High Visibleなオレンジは、万一遭難した際に身をもって示すSOSサイン。
それにしてもなんでこんなとこに・・、っていうタグのポジション。
ファッションとしてはジャマなのかもしれませんが、本格的な作りだからこそ
こういった脱力系のディティールがかわいらしく映えるわけです。
よかったらご覧になってください。
次はまた別の角度から焦点を当ててみたいと思います。それではまた。
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