スズランを選ぶところにオリジナルのテイストが表れたイタリアのシャツ。
日本では北海道や東北など、比較的寒い高地に自生する花。
イタリアでいえば、このシャツが作られたミラノがあるロンバルディアの
寒い高地に見られる花なんだと思います。
まるでオリーブ色の野山にスズランが咲いているような情緒を感じる絵。
ぽつんぽつんと配置されたバランスもしつこくなくて良いです。
デザインとしてはイタリアというよりアメリカとかイギリスに近い気が。
実際イタリア服を見ていても、こういうシャツはまず登場しません。
ちなみにスズランには毒性があるそうで、活けた水を飲んだだけでも
死に至る危険性があるらしいです。裏にあるそういうストーリーを知ると、
おとなしめな印象もちょっと変わってみえます。
今週の一着。
イタリア海軍のデッキジャケット。
ミリタリー特有のアクはあまり強くない服ですが、
フードが付くとまた印象ががらりと変わります。
またフードとライニングは取り外しができるので、
着られるシーズンや機会も広がります。
サイズやコンディション、年代ばかりが焦点に
なりがちな服ですが、イタリア軍だとまた違った
視点でこのデザインを楽しめると思います。
それではまた。