テーマはblue、サブタイトルは「飾欲」。
必要不可欠ではないデザインをあえて加えた、
着飾ることに重きを置いた3点。
HARDY AMIESのテディボーイジャケット。
幾度となく紹介した、イギリスのテディボーイ達のユニフォーム。
デザインも色々ですが、共通するのは着丈の長さ、
細身のシルエット、そしてベルベットの切替です。
それにしてもみんなキメにキメてます。
ここまでやる人が今いるでしょうか?
キメすぎはダサいという空気をよむ必要はない。
大事なのはカッコつけたいと思う気持ち。
マルコム・マクラーレンも着て写っている画像がよく出てきます。
自分で着ていただけでなく、販売もしていたことが分かりますね。
クラシックなWチェスターに同系色のボンデージパンツ。
この人の計算や感覚はいつ見ても色褪せない。
イタリアにもアメリカのファッションが流入し、
みんなが、特に影響されやすい若者たちが
アメリカにカブれていた時期がありました。
これはアクリルのニット地を使った無地シャツ。
New Yorkなんて書いてありますが、
英語の名前、都市名だけでオシャレに見せる、
アメリカらしさを醸し出すための”つり”です。
それでもうっすら透ける生地や細身の形が作る
ほんのりな色気にイタリアらしさが滲み出ています。
これはもうアメリカの服などではなく、
アメリカナイズされただけのれっきとしたイタリア服。
最後はこのスリッポン。
あのイギリス軍のメインシューサプライヤー、
SANDERS(サンダース)からの一足。
日本でもイギリス軍の靴を作っていたメーカーということで
一気に知名度が上がったといっても過言ではないと思いますが、
見てくださいこれ。見事にそのイメージを裏切っています。
何十年も変わらない靴を作り続けていたメーカーによる
一瞬にして廃れてしまったような刹那的な靴。
もしかしたらこれはサンダースの黒歴史なのでは?
もう二度と作られることのないだろう裏サンダース。
次はDiane Lookを紹介します。それでは。