地味な服が続きます。
もちろんそれが狙いなのです。
なぜ涼しくなってからのタイミングで?って
いうのはちょっとストレートすぎる疑問。
ニット+ショーツ、ジャケット+ショーツ、
なんて組み合わせはむしろ今からです。
夏全開のショーツはそろそろ仕舞う準備。
これからは晩夏、初秋に向けたショーツの出番。
バーバリー、フレッドペリー、Steegan。
テニスショーツにバミューダショーツ。
どれもシーンは違っても実にイギリスらしい。
ブランドを強調するのはテーマに沿わないけれど、
これらは見ての通り、名前はあくまで付随的な要素。
名札で人目をひくようなモノじゃないです。
伝えたいのは名前よりも、ちゃんとそれにふさわしい
素材と仕事が備わっているということ。
ウール、コットン、リネン。
みんなそれぞれ天然素材100%。
ピッチのこまかいスティッチング、
一つで十分なのにもう一つボタンを増やす心遣い、
どんなに激しく動いてもフロントが開いたりしない
スポーツウェア本来の機能的な配慮。
たとえば良い靴は、名前が表に出てなくても
その良さが一目でわかるのと同じように、
見る人が見れば、なにも特別な人ってわけじゃなく、
普段から良い服、良いモノに触れている人、
触れるのが好きな人、そんな人達が見れば
必ず伝わる素質がこの3枚にはある。
自分が言える立場では全くないけれど、
何かを自慢する人はどこか下品に見える。
中身が伴っていないことの裏返しに聞こえる。
ブランドばかりを強調する服、モノに関しても
それはおんなじじゃないかな、と思う。