この間の土曜日は、ありがとうございました。
来ていただいた方々から色んなお話を聞くことができ、
たくさん刺激をいただきました。
生の声はやっぱり楽しい。
先日のそれは、皆さんが皆さん全て自らの足を使って
手に入れてきた貴重な実体験。ほんとすごい人たちばっかり。
聞きながらわくわくしたり、いろいろ想像したり、反省したり、
頭の中がめちゃくちゃ忙しかったです。
このあいだ本で読んだ、「情報より情緒」という言葉に
すごく共感しましたが、やっぱり生の情報もすごく大切。
最近インプットもアウトプットも怠ってる自分が恥ずかしい。
そろそろ次の計画を立てる時が来たのかな。
今回はイタリアで手に入れたものを中心にいくつかアップしました。
その中から2つ紹介します。
イタリア製のバルスタースタイルドライビングジャケット。
このボタンアップ&リブニット仕様のレザージャケットは
しばしばバルスターとかバルスタリーノとか呼ばれますが、
その起源はやっぱりイタリアにあるみたいです。
VALSTAR(バルスター)は元々はイギリスの会社が
イタリアに設けた工場からスタートしたブランドの名前。
VALSTARINO(バルスタリーノ)はそのVALSTARが作った、
ドライビングジャケットのモデルネーム。
ちょうどこんなボタンアップ&リブ使いのデザインです。
僕はイタリア語ほとんど分かりませんが、
ちょっと似てるスペイン語は少しかじったことがあって、
子供や小さいもの、かわいいもの、友達の名前なんかに
~INOとか~INAを付けて親しみを込めて呼んだりします。
なのでVALSTARINOもそんな意味合いだと思います。たぶん。
脱線しましたがそれが名前の由来。
ちなみにVALSTARの創業が1911年、
VALSTARINOが生まれたのが1935年なので
もしかしたら当時のものも存在するのかも・・。
そう考えるとロマンがあります。
このタイプ、現地のヴィンテージショップで結構みました。
でも手に入れたのはこの1枚だけ。
なぜこれしか選べなかったのかというと、
とにかく情報もないので慎重になったのは確かですが、
実は革の性質とコンディションとの関係がネックでした。
これはゴートスエードという、革の中でも最も柔らかいとされる
山羊(ヤギ)革が使われています。一般的なスエードよりもずっと
キメが細かくて、柔らかくて、軽い。
このゴートスエードを使っているものが意外に少なかった。
バックスキンやヌバックのようなタフな革なら結構ありましたが
一度このゴートスエードを知ってしまうと、どうしても選べない。
ちなみに現行のVALSTARもゴートスエードを使っています。
ただその反面、とてもデリケートで傷みやすい。
何かに引っかけたらすぐ破れるレベルの繊細さ。
実際コンディションを保ってるものがどれだけ少なかったか・・。
こちらはその基準をクリアしてくれた貴重な一着。
ネイビーのカラーウェイにも特別感。
白い点々があるのが少し悔しいですが、それでも愛すべき第一号です。
次はこの2枚のシャツ。
こちらも両方ともイタリア製です。
ベタなイメージですが、どちらもどことなくナードな、
陰のあるルックスなのでテーマ:オタク、で括りました笑。
はっきりこれ、っていう定義はないですが、
素材の繊細さ、衿の小ささ、カラー、チェックの線の細さ・・
諸々のバランスにナードな匂いがぷんぷん。
たとえばボタンは基本全部留める。裾はタックインする。
そんなちょっとしたルールづけがあればより”らしい”演出に。
で、何より注目したいのがこの素材感。
最初手にとったとき、50/50か35/65だろうと思いました。
で、100% COTONEの表示に、「ウソだろ・・」と。
同じコットンでも、アメリカやイギリスのそれとは明らかに違います。
イタリアの温暖な気候だからこそ生まれた素材。
自分の常識の外側にあるものに触れた時の面白さ。
たぶんこれからどんどんこの素材を好きになって、
その良さを伝えていくことになるんだろうと思いますが、
今回で少しでも伝わっていれば。
"Italians do it better."
まだまだ全貌の見えないイタリアの服。
少しずつ迫っていけたらと思っています。
もう1枚、イタリアの半袖シャツで綿100%のものがありますが、
それなんてもうほぼポリエステルです笑。
今週末の店頭にも並べるので是非手にとって笑ってください。
それではまた。