ウスバカゲロウのような透かし編みのニット。
デニムのようなタフで、引っ張っても破れない服とは対極にある、
手荒に扱うと壊れてしまいかねないデリケートな服。
着古して壊れてしまいそうな脆さとは違いますよ、念のため。
古着のイメージとは縁遠いこの繊細さは、化繊や複雑な配分など、
進化した素材を使っていてこそ成せる部分が大きいと思います。
たとえば30年代とか50年代とかの服に、この繊細さはあり得ない。
素材のクオリティの高い低いじゃないんです。
専門的なことはわかりませんが、これこそ現代服の美しさだなあと
ずっと見とれてしまっていて、本当は夏前にアップする予定が、
今になってしまいました。しかもイタリア発。断腸の思いです。