見たことのある方もいらっしゃると思いますが、これらはすべて
この間ここで書いたJOHNSONSというショップに関連する写真です。
(こちらも無許可ですので、削除依頼をいただき次第対応致します)
このブランドも、スタートはケンジントンマーケットから。
キングスロードのショップが有名ですが、始まりはケンジントンです。
潜水艦のような外観にしたり、クラシックな店構えにして、サヴィル・
ロウやジャーミンストリートの名店をからかってみたり、4,5,60'sの
ヴィンテージを扱ったり、当時の生地を使いヴィンテージのリプロを
作ったりと、当時誰もやらなかったことを試み続けました。
ここでは書ききれないほど数多くのミュージシャンやセレブがその
顧客となり、入荷日には店の前に行列ができ、ストックも瞬く間に
完売するほどのカリスマ的ショップになりました。
ケンジントンマーケットを語る上では欠かせないショップの一つ。
想像するに、90年代でいう裏原のような感じでしょうか。
入荷日などの情報と開店前から行列に並ぶ根気のある人だけが
手に入れることのできたブランド。
当時買えなかった人、その頃の熱気を知る人、それに感化された人、
そういう人たちの強い思いや憧れ、郷愁が伝説を作るんだと思います。
こちらはそのJOHNSONSのツイードブレザー。
ツイードというイギリスの伝統と、それに反逆するようなピンク。
派手の色の組み合わせで渋い模様を、自然に溶け込む色を作ると
いう、ツイード本来の美、趣きに逆らった色合い、またあえてウールを
使わないという反骨精神が強烈に伝わってきます。
詳しい年代は分からないものの、後年のJOHNSONSにはない、
素材からしてとても手の込んだ、古き佳き時代のJOHNSONSを
知ることのできる名品だと思います。
そしてこちらはLA ROCKA!のシアサッカーブレザー。
このブランドを良く知る方にとっては拍子抜けしてしまうような、
さわやかで清涼感溢れる、らしさが微塵もみられないデザイン。
50'S、バイカー、ロックンロールといった男くさいファッションが
時代の移り変わりと共に少しずつ下火になり、無理やり世間との
帳尻を合わせるために作ったような、ポリシーのブレを感じる一枚。
これがもしラルフローレンやJ.CREWなら、あえてここまで書く
必要はないかもしれませんが、LA ROCKA!というブランドの背景を
知っているからこそ、面白いと思えるギャップがこのジャケットの
魅力だと個人的には思います。
思いっきり清潔感のあるスタイルで、どこまでもらしくなく着たい。
秋への意識、体勢なだけ残暑が余計に辛い。
夏ももう終わります。
それではまた。