渋谷にはもう桜が咲いています。
ビルの前の桜坂は渋谷らしくなく?、春の優しさでいっぱいです。
冬の終わりとシンクロして、ニットもカウントダウン。
春の優しさにトーンをあわせて、今日はカシミアです。
日中はTシャツを着ている人もちらほら見かけるようになってきましたが、
夜はまだ肌寒い。そんな時に最適なのがこのカシミア。
半袖の上に着るとなると、チクチクウールはNG。そのぶんカシミアは裸でも
着られるくらい肌触りが良く、保温性もあるので夜も快適に過ごせます。
カシミアっていうと、とにかく清潔感のある格好じゃなきゃってイメージ
ありませんか?上品で大人っぽいスタイリング限定、というような。
話は少しズレますが、例えば黒という色を際立たせるなら、
「黒・黒・黒」と並べるよりも、「白・黒・白」と並べた方が効果的なように、
きれいなシャツやスラックスより、ワークやミリタリーなど、カシミアの持つ
イメージとは対照的なアイテムと合わせると、よりカシミアの質感とか上品な
部分が活きることもあります。分かりづらいですか、そうですか。
これだけオーソドックスなデザインなので、相性の悪いものなんてまずない。
だったらもっと自由にカシミアを遊んだ方が得だと僕は思います。
続いてセットアップ。
Angelo Litricoというイタリアブランドのピンストライプスーツ。
ヨーロッパではとてもポピュラーなファストファッションブランドである
あのC&Aも取り扱っていた、どちらかというとカジュアルなノリのブランドです。
これも含めて、ここの8-90'sモノはデザインがすごくいいんです。
デザイナーズやアメカジ全盛の日本ではあまり流通しなかったような、
ユーロ90'sのストリートカジュアル。
だから懐かしいっていう感覚はないんです。すごく新鮮なものばかり。
いずれ紹介できたらと思います。
80年代終わりから90年代にかけて、普段着でくだけたスーツを
着る流行りが少しありましたよね。カラー物のダブルとか笑。
こちらも系統的には近いノリのものだったのかもしれませんが、
ごらんの通りもっとデザインは洗練されてます。
細身のシルエットに1ボタン&ピークドラペル。
セットアップでも、上下単品でも普段着として普通に着られます。
それだけでなくパーティーシーンにも着ていける振り幅の広さ。
結婚式の2次会にビジネススーツで行くのはイヤだけど、
それだけのために一着仕立てるのもちょっと・・って方、どうでしょうか。
笑。
スーツは特にとっつきづらいアイテムなので、
着用画像がどうしても欲しかったんですが、
モデルさんがいないので自分が着るしかないなと。
スタイルの良いモデルさんの方がもちろん見栄えはいいですが、
リアリティはあると思いますのでご勘弁を笑。
ちなみに体型は171,2cm・60kg位、だと思います。
その日の服の上から着たのでスタイリングは・・・ですが、
サイズ感と、あとは普段着として普通に着られるってところだけ
参考にしていただけたらと思います。
続いてイギリスの正体不明の1着。
この画像だけで違和感をもった方は相当洋服が好きな方だと思います。
いつぞやのギャルソンのサンプリングソースかと思うようなルックス。
最初は偶然の産物かと思いましたが、パンツのフロントに6つもボタンが
あることに気づき、完全に狙ったなと確信しました。
肩の落ち具合、股上の深さやワタリの広さ。極細のラペル。
またレングス69cmにして裾幅19cmというテーパード具合。
ラペルの返しも甘すぎです。寝かせようとしても反発されます笑。
何より注目したいのが、この圧倒的なくたびれ具合。
全体に漂う負のオーラ。みなぎる”低所得者”感。
前のオーナーのスタイリングが気になって仕方ない。
アクセサリーは無精ひげとタバコ、脇にはシワシワに丸めた新聞で。
気難しいヴィンテージスーツの先入観をふっとばす1着。
もっとスーツを遊びましょう。
これに関してはスタイリングが残念すぎます。
もっと徹底してだらしなくするべきでした。
サイズ感だけでも参考になれば。
時間と気持ちに余裕があれば、また着用画像載せます。
写真撮られるのが嫌いってこと、今回これ撮ってあらためて思いました。
まあ愚痴はこのくらいにして。
それではまた。