今、ミラノは曇ってます。寒いです。
まるでロンドンのようにどんより暗い天気。
ヘンなタイミングですがイギリスを振り返ります。
今回はいつも以上にリサーチに力を入れ、ブログ・ウェブストア更新も
そっちのけで検索結果とにらめっこしていました。
いつもは全て予定を決めてからいくですが、今回は最低限の予定だけ立てて、
用意した駒を現地の状況に応じて空いてる時間に入れていくやり方でした。
結果が出なかったら出そうなところを次に持ってきたりと、なるべくテンションを
下げないように動くようにしました。
結果が出たところ、出なかったところ色々でしたが、出なかった方が多いかも。
これだけリサーチしてこれか…、みたいな。
特に新しい試みの方は空振りや失敗ばかりでした。4時間かけて行った場所で
空振りに終わったのはショックでした。
まあ最初だし、そっちの選択肢、可能性はいくらでもあるので次に活かします。
内容はざっくりでいうと80-90s、エスニック、クラシック。
今の80-90sの扱われ方は、ユルい、安い(チャラい)、過剰なインパクト、
あと当時の流行(アメカジとか裏原とか)、焼き直しもそんな感じに見えます。
でも僕が追っているのは、そんなステレオタイプでも懐古的リアリティでもない。
そもそもイギリスでイギリスの服を探す時点でまずそこからは外れますが、
当時のイギリスにおける、一瞬だけ強い光を放って消えていったような、
日本にいたら、メインストリームに流されていたらまず知り得なかったような
クリエーションには、もう懐かしさど ころか新しさと驚きしかないです。
もちろん紹介できるのは砂漠における一握の砂でしかないんですが、
その時代のイギリスがどれだけすごかったのか、僕が感じたものを
少しでも伝えられたら、パブリックイメージに少しでも抗えたらと思ってます。
またそれとは関係なく、いつどこで作られた服なのか分からないもの、
言い方をかえれば、時代や 国という情報が不要なもの、スタイルが
服のデザイン以外の影響を受けないものを選んだことも、自然と内容が
80-90sに偏った理由かもしれないです。
エスニックについては、イギリスが人種、文化、それに伴う服の多様性が広く、
幾度となくそういった服に触れてきたことで、現代服×エスニッ クにまだまだ
潜んでいる大きな可能性を感じているのが一番の理由です。
僕はデザイナーじゃないので、一つの服にモダン×エスニックを表現するなんて
大それたことはできませんが、一つのスタイ ルとしてなら頑張ればできると思う。
むしろ逆に、一着の服の中でその組み合わせを編集・完結させてしまうより、
別々のまま、それぞれ素のままの方が着る人にとっては表現の幅が広いはずです。
何ができるのかまだわかりませんが、現場でルックで伝えていけたらと思います。
内容や経過はインスタ(id: itsumonemutai)の方にあげてますのでそちらをご覧になってください。
ただ、ニットはほぼ載せていません。その理由については次のブログでお伝えします。ではまた。