ルック着用の3点、web storeにアップしました。
しゃりっとしたナイロンの、硬質でもマットな光沢。
てろんとしたレーヨンの、静かで柔らかい光沢。
ゆらりとしたウールの、冷たく鈍い光沢。
よく見なければ全部同じように見える光の反射も、
一つ一つちゃんと自分の表情を持っています。
特にウールのスラックスなんて、本来あったら恥ずかしい、
椅子に擦り過ぎた時にできるようなテカリを全体に湛えた、
固定観念を覆すくらい説得力にあふれた顔です。
光沢って人工繊維とどうしてもリンクしてしまうせいか、
ちょっと前までしばらく敬遠してました。その頃はなぜか
化繊=安っぽい、ってイメージにフォーカスしすぎていて、
扱うもの全部天然素材だけにしたいと思ってたので。
それが今はとにかく化繊の光沢に夢中。
このルックだって、どこから手を着けたのかは覚えてないですが
粗い天然素材が化繊の放つ光の機微を台無しにしてしまわないよう
あえて使うのを避けたほどです(パンツはウールですけど恥!)。
好きなモノってどんどん変わっていきます。
あんなにポリシー気取って固執してたのが今は恥ずかしいくらい。
でも、だから服って面白い。巡り巡って終わりがない。
いつかはまた前者に戻るときもくるはず。でもそれでもいい。
その時好きになったモノに全力で夢中になれてたら。
僕は一生モノ、なんていう提案の仕方が大嫌いです。
一着の服がいくらしようが、価値と着る時間は全く別のものだし、
実用目的で作られたから飽きがこない、なんてのも筋が通ってない。
そんなの着る人次第だし。勝手に決めんな、って。
でも、あんなに避けてたものをこんなに好きになることがあるんだから、
安っぽい化繊の服だってずっと持ってれば、5年10年のサイクルで
好きになる時が来て、結果その一生モノになったりするかもしれませんね。
締めがだいぶズレましたが、今週末のテーマはまだ決めてません。
悩みに悩んでます。営業時間が来るまでには決めてお知らせします。
それではまた。