FORTNUM & MASON。
日本では紅茶で有名なフォートナム&メイソンですが、
紅茶メーカーではなく、実はロンドンの老舗百貨店の名前です。
300年以上の歴史、150年以上の王室御用達とは思えないほど
このシャツは排他的かつ刹那的です。
他の老舗であるハロッズともリバティともセルフリッジズとも違う、
フォートナム&メイソンの独自路線。
WAREHOUSE。
イギリス女子御用達のハイストリートブランド。
チャリティショップでは必ず1着は見ます。
ですがこちらは幻の笑、メンズライン。
マニアックですがほんの一時期だけ展開されていました。
もちろん現在取り扱いはありません。
レディースブランド目線のかわいらしさが原因なのか、
イギリスのメンズにはウケなかったようですが、
ぐねぐね模様とゆるいサイズのちょっとヌケた感じは
今の雰囲気に合っているのではないかと。
SASPERILLA。
これも1980'Sからあるイギリスのブランド。
1980'Sらしく、見た目はチャラチャラしてるんですが、
グルカトラウザーズをソースにした、イギリスのクラシックな
ミリタリーテイストがベースになった、ある意味マジメなデザイン。
カスリのプリントを施した日本風のアレンジも、当時見られた
ニューウェーブなテイスト。デヴィッドボウイやボーイ・ジョージ、
そのあたりの顔が思い浮かぶ服です。
どれも名前(タグ)がなくても、レアリティを抜きにしても、
デザイン一つで成立している服です。
何気ないように見えて、或いは突拍子もないように見えて、
その中にイギリスの長い服の歴史が詰まっています。
ただ単に1980'Sとか、コンテンポラリーというカテゴリーには
収められない、豊富なバリエーションと多様な方向性をもった
この時代のイギリスの服は、本当に奥が深くて面白いです。
言葉で説明できる範疇にはないのに、それをしないとカルく、
薄っぺらく見られてしまいそうなので、ウェブ上で見せるのは
難しい服ばかりですが、機会があればまた紹介していきます。