80'sから90'sのアイテムやその背景にあるストーリー。
今回のイギリスにおける収穫のハイライト。
その時代のファッションは本当に多種多様。
広げれば広げるほどキリがなくなり、ボヤけていくので
ハイグレードなイギリスの服、ブランドにピントを絞って、
レザーアンドレースのフィルターを通して迫っていきます。
まずはニットウェアから。
ポールスミス、バーバリー、Original Blue。
いずれも日本で広く知られている、または当時展開の
あったイギリスのブランドです。
この時代に流行った、ニットウェアに刺繍を入れる手法と
ゆとりのある、early ninties-fitとも呼んでいいサイズ感。
その2つの高いハードルも、インディゴとバーバリーという
2つの信頼できる、マスな要素があるから超えられる。
バーバリーがやってるから大丈夫、というような。
名前にこだわらないっていうポリシーも時にはクールですが、
こんな時に頼れるのがブランドネーム。
インディゴコットンが代名詞のOriginal Blue。
当時は日本でもよく紹介されていました。
ハンドフレームニットウェアブランド、Michael Rossからの
ずっしりしたコットンデニムの糸を使ったニット。
イギリスを代表するほどのジャンルではないですが、
これもearly 90'sにおけるアイコニックなアイテム。
日本ではあまりに売れすぎたせいか、ライセンスを駆使しすぎたせいか、
どうも庶民的なイメージが強いポールスミス。
現地イギリスではもっとステータスの高いブランドです。
日本で主に展開されるポール・スミスとは異なる、イギリスで企画され、
生産され、販売されていた頃の古き佳きポールスミス。
パッと見ではなく、いろんな服を見て、着てこそ分かるちょっとした違い。
アッパーミドルな雰囲気すら感じる、ポールスミスのアナザーサイド。
今週の一着。
80'sのFENDIからショートガウンタイプのショールカラージャケット。
FENDI 365というディフュージョンライン。一年中フェンディ?
ダマスクパターンにも似た、うっすら漂うミドルイーストな空気。
今週からイタリアの服も少しずつ展開していきます。ではまた。