八月の暑い日。
外を歩けば乾いた道路の砂塵にまみれ、中に入れば埃をかぶる。
アジア人が珍しいのか、子供に指をさされて笑われる。
お昼で全部の店がシャッターを下ろし、通りに誰もいなくなる。
そんなイタリアのスラムで見つけてきたコートです。
Tシャツは渋谷で、スーツも来週渋谷でリリースします。
かんたんですが、それではまた。
« 2015年11 月 | メイン | 2016年1 月 »
八月の暑い日。
外を歩けば乾いた道路の砂塵にまみれ、中に入れば埃をかぶる。
アジア人が珍しいのか、子供に指をさされて笑われる。
お昼で全部の店がシャッターを下ろし、通りに誰もいなくなる。
そんなイタリアのスラムで見つけてきたコートです。
Tシャツは渋谷で、スーツも来週渋谷でリリースします。
かんたんですが、それではまた。
今回はイギリスのツイードジャケット。
イギリス×ツイード。
この組み合わせって、マジメというか、当たり前というか、
つまんなそうな匂いがぷんぷんしますね笑。
たとえばただ単にハリスツイード、ってだけじゃもう反応しないくらい、
自分もお客さんも目が肥えてきていると思います。
今回のツイードもそれぞれ確かにマジメはマジメ。
ですが、その中にものすごくおかしなポイントがあります。
これくらい振り切ってくれたらツイードでもおもしろいな、
着てみたいなと、個人的にも思える2着です。
まず最初はバーバリーのボマージャケット。
バーバリーのモデルとしては比較的マイナーですが、
この形はイギリスではすごくポピュラーなデザインです。
現地でも大衆ブランドのものをよく目にします。
さすがバーバリーらしく、ツイードの美しさが画像からでも伝わります。
厚みがあるのに目が詰まりすぎていないので、触り心地もふかふかです。
ただ一つ、サイズがおかしいです。
表記でいえば3XL、4XLくらいはあります笑。
オーバーサイズとはよく言いますが、これはその範疇をやや超えています。
最近MA-1をやたらデカいサイズで着ている画像をインスタなんかで見ますが、
人によってはあれに近い着用感になると思います。
個人的に大き”すぎる”サイズで服を着るのは歳も歳なのでNGですが、
服や素材のクオリティ、見た目の落ち着き、コンディションの良さ、その辺が条件として揃えば、
つまり、純粋にサイズだけで遊んでいることが伝わるのならアリだと思います。
バーバリー、美しいツイード、コンディションも極上。はい、揃ってますね笑。
幸いこれはラグランでパッドも入っておらず、肩は落ちますので安心して着られます。
もう一枚のツイードはこのライディングジャケット。
着丈が短く、フロント裾の割れているデザインで
ああ、あれね、と思った方。
分かります。確かに似ています。スコットランドのキルトジャケットに。
でも違います。念を押しますが、違うんです。
DIXON'S TWEED。
ディクソンツイード。聞いたことのない銘柄のツイードです。
馬に乗り、野山を駆けめぐって獲物を追いかける。
そんな情景が浮かびそうな、良いデザインのタグですね。
このツイードは、厚みは程良くあるんですが、
良い意味で芯がないというか、硬さがなく、反発してきません。
そんなに着古されていないところを見ると、
元々が柔らかい素材なんだと思います。
しかもMADE IN ENGLANDの文字。
今までキルトジャケットはかなりの数を見てきましたが、
スコットランドの伝統衣装なので、全てMADE IN SCOTLAND。
当たり前ですが、イングランド製はありません。
たとえ1000分の1、10000分の1くらいの確率であるとしても、
それはキルトではないということです。
そしてこのジャケットのおかしなポイントであり、キルトジャケットとの違いを
決定づけるトドメの一発がこのフロント裾の直線的なカット。
普通は一番下のボタンから、緩やかに曲線を描いて裾につながるのですが、
こちらはボタンが途切れるや否や、いきなり裾に向かって直線になります。
そのため空白のトライアングルが、大きくぽっかりと際立っています。
そのカットのせいで狭いところに追いやられた窮屈そうなポケットもかわいらしい。
男の実用服でこんなかわいらしいデザインもあまりない気がします。
当たり前のものに飽きたら、こんなのはどうでしょうか。では。
今回は5着の実用服を、ネイビーという色に限定してアップしました。
例えミーハーでも、凡庸でも、保守的と言われても、僕はネイビーが好きです。
色に絶対はありませんが、それでもネイビーはそれに近い色だと思います。
今回の5着はただネイビーというだけでなく、それぞれ特別な要素のある5着です。
いずれもユーティリティクローズか、それに則した服です。
めちゃくちゃ時間と気合入れてアイテムページのdescription書いたので、
ここでの一つ一つの説明は勘弁してください・・笑。
アイテムページを読んでもらえたら、何が特別か分かってもらえるはずです。
しばらくは冬の上物を中心に紹介していきます。それではまた。