働く男の服。
イギリス、ブレンドウール、コートのキーワードで3着。
上から鉄道、ミリタリー、ブルーカラー。
それぞれが仕事着として着用されたユーティリティクローズ。
見てくれとか、着心地の良さとかは最優先事項ではなく、
まず耐久性とか防寒性とか、そういうところからデザインを起こしていき、
着用者の要求、用途の特性に応えていく形で服が出来上がっていく。
特化した実用性が見た目に表れ、図らずもそれがオリジナリティになる。
図らずも生まれた現代服、ファッションクローズとのズレ。
プレーンなカットやラフなサイジング、角の削られていないディティール。
印象や流行で計算をしない、まっすぐで無垢なデザイン。
現代服、ファッションクローズの見た目、着やすさや収まりの良さばかりを
服選びの基準にすると見えなくなるものがこれらの服にはあると思います。