一昨日は一切の告知をしてないにも関わらず、
ご来店いただいたお客様、本当にありがとうございました。
こんなにひとりの時間が少なかったのも久しぶり・・。
告知しない方がいい・・わけないので、来週はやります。
だいぶ間が空きましたが対のニット、vol.8です。
今回のテーマはSalvatore Ferragamo(サルヴァトーレ・フェラガモ)。
フェラガモ=靴、のイメージがあまりにも強いので、
トータルブランドとしてのフェラガモは歴史も比較的浅く、
服は二の次、な印象がある人もいるかもしれません。
確かにフェラガモは靴屋から始まっていますし。
地味なおっさんポロニットと、スウェット地のデザインニット。
ポロニットの方は、ルックスと素材のギャップの大きさ。
ジョン・スメドレーの手触りをそのままに、厚みだけを加えたような
ふかふかで柔らかいウール地。おじさんっぽい、どこかユルくて
間の抜けた顔をしていますが、素材選びには手を抜いていないことが
触っただけで分かります。
デザインニットの方はVを深くしたり、裾をシャツカットにしたり、
異素材テープでボーダーを入れたりと、いちいち全部書くのが
面倒なほどの盛り合わせプレートのような一着。
それでも黒というカラーが、集まってガヤガヤ騒ぐデザインたちを
「静かにしろ」ってたしなめてくれているんですね。
マジメな顔をしたり、おどけてみせたり、
シューズと同じようにウェアの方も表情豊か。
プレタポルテは創業者・サルヴァトーレさんの死後、
娘であるジョバンナさんがスタートさせているので
彼はデザインどころか一切何にも関わっていないのですが、
カテゴリーは違っても、"カンテサンス"は同じであることが
この2着からだけでも分かるような気がします。
vol.9に続きます。