イギリスの2人の若者が謳歌した青春を、
彼らと共に生きたジャケットを2着紹介します。
一人はテディボーイ。
このテディボーイジャケットは彼らのユニフォームであり、
ある時は鎧(よろい)であり、またある時は戦闘服だったもの。
着丈が長いので、たまに”テッズコート”なんて言葉を
目にしますが、これはコートではない・・。
ブランドはHARDY AMIES。
ただ群れてツッパってるだけに見える彼らですが、
これは若者がノリで着られるような代物じゃない。
お金がない若者が、ただ”何か”を”何となく”やるのに
こんな服買えるわけがないんです。
普通若者が着る服にtailoredなんて言葉使いますか?
作り手が本気なら、着る方も本気だったということ。
もうナントカ族なんていう時代じゃないし、
褒められるようなことなんて何にもしてないだろうけど、
ありったけのお金を使って上から下まで服を揃え、
ありったけの時間を使って、テディボーイであることに
誇りをもって傾倒した若者の姿を思い浮かべると、
それはもう尊敬するくらいカッコいいです。
大抵複数いたらみんな色やデザインバラバラだけど、
この3人は珍しくみんなグレーで、デザインもほぼ一緒。
カラー画像は貴重ですね、カッコいいな・・。
もう一人は学生。
元々はボート部に由来する”ボーティングブレザー”と呼ばれる、
こちらもいわば部活のユニフォームのようなもの。
スクールブレザーにも小中高大いろいろありますが、
これはパーソナルオーダーという点から見て大学生でしょう。
しかも学校指定の制服は既成服をサイズで選ぶのが普通なので、
これは自分たちで裁量しオーダーができたクラブ単位のもので
間違いありません。そもそも大学生が制服なんて着ないですしね。
アメリカでいうスタジャンのような類と考えて良いと思います。
こんなカッコいいブレザーをみんな揃いで着て、クラブ活動に励み、
共に過ごす時間は、嫉妬するくらい誇らしかったはず。
"BOLD AND LOYAL" のモットーにも、彼らの漲る若さやプライドが
表れてます。マスコットをグリフィンにしたセンスもズレてない。
2着ともそれぞれの若者と、それぞれの青春を共に過ごした服です。
彼らの輝いていた時代、姿を想像すると、このジャケットを着ることで
背筋が伸び、エネルギーが湧いてくるような気がします。
若さといえば、学生テニス王座が始まりましたね。
一年この時をずっと楽しみに待っていました。
ここで趣味とかについて書くことなんてまずないですが、
黙ってられないくらい、今からアドレナリンがとまりません。
誰もが落ち着かず、選手の一挙手一投足を見つめ、
ポイント前の静寂、ボールや靴のグリップ音に耳を傾け、
爆発音のような絶叫に飲み込まれていく。
あの狂気の沙汰こそまさにbloom of youth。
てことで日曜は感動をもらいに有明いってきます。
ホントは土曜日も休んで観に行きたいくらいですが笑、
もちろんちゃんと明日は営業します。脱線しました。
告知は渋谷の方で、準備が終わり次第facebookで
やりますので、ご覧になって見てください。では。