ということで無事帰国しました。
日本は暑いですね、と言いたいところですが、
帰国した日からすこし気温が下がったようで、
イタリアの方が暑かった気がします。
でもイタリアだと汗ジミが全く気にならなかったのが、
日本だと急に気になりだすのはなぜなんですかね・・
facebookで綴っていた旅の経過をみてくれた方にとっては
既出の画像やエピソードもあると思いますが、
そんなもん見んわ、という方もおられると思いますので
ブログでもう一度この度を振り返ります。
最初はイギリスから。
朝焼けのEuston。
今回の滞在先はここで、ほとんど毎朝この道を渡ってました。
朝は人によっては寒いくらいでしたが、僕にとっては最高でした。
半袖で過ごした日は一度もなかったほど。気持ちよかったなあ。
風と光が存分に入ってくる部屋。
ステイ先の方も普段は無干渉だけど、尋ねたことには徹底的に、
時にはネットで調べてまで教えてくれる人。
ヴィンテージはあの町なんていいと思いますよ、前行ったときは
古いドレスが沢山ありました・・、なんていう情報まで笑。
なので、この景色はすごくいい印象として残っています。
ステイ先のベランダやコリドー。
日が当たらないコンクリートの床はいつもひんやりしていて、
ベランダに飾った花の花びらが散っていました。
ヒルトンホテルと同じ敷地で、夜騒がしかったり、周辺を浮浪者が
うろうろするようなこともなかった。次もここがいいな笑。
スタートはこのマーケット。
今回は2回行きました笑。ここは成果に関わらず、
何か楽しいコト、モノに出会えるんじゃないかと、
いつもワクワクさせてくれる場所。
すごく古いモーターサイクルコートが無造作にかかっていたり、
7月なのに分厚いアランセーターを着ている人がいたり。
トレーダーも気さくな人が多くて楽しいです。
ってマジメにやってますよ。緊張感のある中で、です。ホントに。
ロンドン:それ以外、の割合はだいたい4:6か、3:7くらいかな。
ロンドンだけでも行く場所は多いですが、2,3度行って成果がない
街や店はもう行きません。なので僕の場合はすごく限られます笑。
どうせダメなら、行ったことのない町の方がワクワクするし、
モチベーションも変わってくる。下はその初めて行った場所。
まあひどかった。物がない以前にお店が軒並み閉まってた笑。
地方のオープンマーケット。こういうとこ大好物です。
もちろん目的があるから行くんですが(服が見えるでしょ?)、
例えダメでも、そこのうまいチップスを食べたり、
アンティークの時計屋をのぞいたりしていると、
楽しい出会いや新しい発見があったりする。
これにコーラついて£3ですよ。イギリスじゃ破格。
塩とビネガーかけて・・・うまかったなー。
僕は美食家ではないので、こういうので満足できる
自分がありがたいです笑。
イギリスは時計台が多いです。
どこに行っても色んなところに時計台がある。
どれもとても古く、それぞれ趣も違っていて、
見つけるたびに見入ってしまう。
時計台を見上げる生活、って美しいと思います。
(僕のことじゃなく住んでる人々です汗)
ロンドンを回るにしても、地方に赴くにしても、
常に電車を使うので、風景に感動することも多ければ
逆にサービスの悪さにイライラすることも多く・・。
タイムスケジュールも電車によってかなり左右されるので
電車のことは常に頭から離れません。
上は地方に行く途中の駅。
こんなインテリアの店にできたらな・・なんつって。
でも本気で天窓は欲しい。
下はいきなりしゃしゃり出てきて立ちはだかり、
「下には降りられない」と足止めを食らわされた駅員。
ホームが混んでるからだそうで、みんなイライラ。
ちなみに彼の格好チェックしたら、スーツから靴(DM)まで
全部National Railの支給品でした。シュッとしてんな今の。
街中で見かけるレンタルサイクルと、
新しい電車車両の手すり。
色の組み合わせが好物だったので。
探せばいっぱいあるんだろうけど、
常に焦ってるから気づけないのが情けない。
イタリアでも言われたな、
「なんでそんなに焦ってるんですか」って・・笑。
ロンドンに住んでいる友達との楽しい時間。
この二人がいなければ、仕事一辺倒の味気ない旅に
なっているはず。唯一、人に自慢できる時間です笑。
シャレたお店でお酒と料理をいただいて、
なんだかこの時だけは大人になれた気分です。
って、毎回お支払いは向こう持ちなんですが・・。
とにかく恥ずかしいくらいお世話になってる2人。
夜のKings XとSt Pancras。
あるイベントに向けて前泊するため地方にいくところ。
この夜に事件は起こりました。ちょっと長くなります。
現地に着いて、予約していたホテルまでタクシーで行くと
その小さなホテルは真っ暗。
「こっちは裏口だから反対行けば誰かいるさ」。
そういってタクシー去る。反対側に回る。裏口より真っ暗。
ノック。応答なし。ブザー。応答なし。電話。応答なし。
それを何べん繰り返しても誰一人出てこない。
日本みたいに駅前に漫喫なんてありません。
24時間空いてるコンビニやバーも当然ない。
万一変な奴に遭遇して襲われても誰も来てくれない。
夜の1時。どこも空いてない。寒い。
「マズイ、本気でマズイ・・」
とりあえず暖をとるため歩いて駅まで戻る。
構内のベンチに一人座っていると駅員が寄ってきて、
「もう閉めるから出て行ってくれ」
駅は立体駐車場とつながっていたので今度はそっちに。
最上階のエレベーターホールに移動し、しばらく座っていると、
まあ予感はありましたが、程なく下から話し声が聞こえ、
エレベーターが開き、中から2人の見回りが。
「...」「Hi」「...(二人顔を見合わせる)」「...Hi」
「...。もう閉めるからここにはいられないぞ」
もう誰かに邪魔されるのはイヤだ・・。
邪魔者は明らかにこっちなんですが、
ある程度のお金を所持しているし、怒られるのもイヤだし、
とにかく人に会うのが怖いので、人がいないところはないか・・と
次に選んだのは橋の下。
小便の匂いがキツい。埃だらけで座れない。
それでも道端にいるよりはいくらか温かい。
ここで朝まで立ってるか、って・・ずっと立ってるのか?
どうしようか迷っていると、川の茂みの方から突然
「キィッ!キィッ!」という謎の甲高い鳴き声が!
一瞬にして場が緊張に包まれる。
なんだ今のは・・。 いったい何が潜んでいるんだ・・。
暗くて茂みの奥が見えないので、鳴き声の主が分からない。
怖い。
いきなり虎が飛び出してくるわけもないのに、怖くてたまらない。
寒さと恐怖で体が震えてくる。
小便くささで悩んでいた時の方がまだ幸せだった・・。
そこで追い打ちをかけるようにまたあの鳴き声が!
「キィッ!キィッ!キィッ!」
たまらずそこを飛び出し、また新天地を探すことに。
夜中にうさぎが道路を跳ねているようなワイルドな土地なので、
人間に危害を加えるような動物がいないとは100%言い切れない。
人だけならまだしも、動物までケアしなければならないなんて・・。
座れるところ。風が避けられるところ。人や動物に見つからないところ。
しばらく周辺を歩き、次に落ち着いたのは駅の裏手にある非常口の下。
階段があり壁もあるので、下に座れば風は当たらず、人にも見られない。
無防備な正面はキャリーケースで塞ぎ、ほぼ万全の状態に。
それでも寒い。替えのシャツを上から羽織ってもガタガタ震える。
身体を動かしたり持参した菓子パンを食べたりして何とか寒さを凌ぐ。
我慢して、我慢して時計を見ても、毎回10分位しか進んでいない。
寝ようにも、金品目当ての人間が、人間を怖がらない動物が、
自分を見つけて寄ってきた時のことを考えると眠れない。
帰る家が、部屋があるってどんなに贅沢で、幸せなことだろう・・。
うずくまってそういうことを考えていると
「Good morning! 電車を待っているのかい?」
ビックリしてケツが浮きそうになりました。
時間は4時半。出勤してきた駅員が
「何ならもう駅が開くから中に入ったらどうだい?」
「うん、うん・・」
あんなに朝がきて嬉しかったことは記憶にありません。
何はともあれ無事で良かったんですが、
次の日は寝不足で気もどこか散漫で、
イベントの内容も良くなく、最低な一日でした。
チェックインは早めにしよう・・。
その教訓がその日に得た一番の収穫でした。
その他いくつか撮ったものを。
一番最後の地方遠征で、むちゃくちゃ降られました。
日本みたいなゲリラ豪雨。
真ん中へんに見える弾き語りのおじさんは、ザーザー降りのなか、
ギターを抱きしめて一人ジーッとその場に座ってました。
この街もどんどん店が潰れ、成果を上げられなくなってきた。
一人ショボくれたおじさんがいて、
「家に古いレザージャケットあるぜ、へへ・・」と囁いてきたので
「じゃあとりあえず画像送ってくれよ」と頼むと、
「俺の取る画像はひどいから、イーベイで似たやつ探して
その画像を送るぜ、へへ・・」
いや、実物じゃなきゃダメだろ。
で、未だに送られてきません。持ってないな、あいつ・・。
知る人ぞ知る、Paulのテディジャケット。
ブラックのダブルはなかなかのものでした。
今回はお金を使ってでも良い物を手に入れたいと
多少無理もしましたが、これは歯が立ちませんでした。
大きなバンより背の高いクマ。本物のクマよりデカいような。
誰かが買ってくれるかもと思ったから持ってきたんでしょうが、
それにしてもかわいくねえ・・。
facebookにも上げたんですが、この彼が一番カッコよかった。
分かりづらいですが、どこにでもあるようなシングルマックに、
リフレクターがサイドに付いたアスレチックパンツ。
インナーはグレーのヴィスコースシャツに、足元はリーボック。
分かりづらいですが、以前撮影を断られているので仕方なく盗撮。
いずれ提案できたらと思っています。
古いGAMEFAIRの34。
安いからって何でも買うわけじゃありません。
ここのBarbour、ほとんど£20だったけど一枚も買えず。
それでもいくつか良いモデルは手に入れました。
小汚いイギリス軍のラグビーシャツ。
てかミリタリーに入るのかな。詳細は分かりません。
あと、たまに見かけますが、この手描きの↑なんですかね笑。
あえて書く必要ないような気が。
イーストロンドンの有名なマーケットに続く道。
ここも本当に成果が出なくなった。
洋服以外にも目を向けないと・・、とは毎回思うものの、
向けないと、って思っているうちはダメなんだろうな。
電車からの景色。
見慣れてきたけど、やっぱりきれいだ。
イギリスにいると強く実感する時間。
これらは次のブログで紹介します。
長くなりましたが、それでは失礼します。