今あるショーツをざっとアップしました。
60's British Army drill tropical shorts
自然が生んだムラのあるブルーグレー。
経年変化とよく言いますが、これはその極み。
生地がとにかく丈夫であることの賜物です。
4-50's British beige drill working shorts
ワークショーツというアイテム自体の違和感、
ベージュドリルの矛盾やレアリティ、
日焼けだけでは形成し得ない斑状の褪色。
これだけの一点物感がありながら、全く目立たない。
1966-67 British H.M.P. cotton drill shorts
軍人用のアスレティックショーツと全く同型・同素材ですが、
残念ながらこちらは罪人用に振り分けられたもの。
戦闘用とは異なり、同じドリル地でもとても柔らかい。
1949 British Army indigo cotton P.T. shorts
イギリス軍とインディゴという、まさかの組み合わせ。
サイズ感以上に迫力のあるバギーバルーンシルエット。
この生地、ショーツにだけしか使われなかったんでしょうか。
そう考えると夢のふくらむ一着。
early 90's Paul Smith blue drill military shorts
ポール・スミスもやっぱりやってたんです、ミリタリー。
イギリスのブランドだけにやっぱりイギリス軍がネタ。
ソースのセレクトも、抜かりないデザインも、素晴らしすぎます。
ちなみにこちら、独自企画だった日本のPSJでは展開されてません。
余談ですが、ポール・スミスが1970にオープンしたブティックは
マーガレット・ハウエルやケンゾーを扱っていたそうです。
(最も早くM・ハウエルを取り扱ったお店の一つだそう・・)
街に溢れるポールスミス。そのマスのイメージ、取っ払ってください。
昔のアイテムを一つ一つ、掘り下げて見ていくと、ポールスミスが
いかにとんでもないことをやっていたのかが見えてきます。
90's Katharine Hamnett lightweight cotton military shorts
イギリス軍のウェアに精通している数少ない女性デザイナー。
おそらく60's辺りのトロピカルショーツがソースと思われます。
シャリ感のある綿、柔らかいオフホワイトは、女性らしい優しいアレンジ。
知り尽くしているからこそ、胡散くさい真似事にならない。
余談ですが、webに掲載しているこちらのアヴィエーターパンツ。
タグのスペル、比べてみてください。ニセモノでも間違いでもなく、
80'sはこのネームで通していたようです。なぜ・・?
ちなみにこれの元ネタみましたが、すごい迫力でした。
40's British Boy Scout cords activity shorts
ジャケット、シャツはwebにも掲載していますが、ショーツは初。
コーデュロイはもともと夏の素材なんて言われますが、
確かに上着に用いられる生地と比べると薄く、軽い。
以上です。
履き古した4,50'sのコーデュロイショーツ。
いずれもイギリスのもの。明日はこれを並べます。
それではまた。