先日のスタイルの続きです。
今日はパンツ&シューズ。
Royal Navy(イギリス王立海軍)のユーティリティトラウザーズ。
このパンツ、TROUSERS MENSの表記しかありません。
特定の用途やランクを示す単語、略語がなく、またUNMARKEDと
あることからも、これが任務や着用者を限定しない、広く一般的に
みんなが履いていたものであることが分かります。
これって特徴のない、デザインとも呼べないデザイン。
軍用なのでカジュアルウェアのようなユルさはないですが、
だからといっていかにもミリタリーといったカタさもない。
細くもなく、太くもない。新品ではないけど、古着くさくもない。
あらゆる面で中間をとったような、着用する人の用途や
ファッション性を問わない要素がとにかく多い。
このどっちつかずで個性がないようにも思える立ち位置が、
デニムだと当たり前すぎるけど、スラックスだとビジネスマンに
なってしまうようなスタイルで、便利なんて言いたくないですが、
程良く引き締めてくれたり、ガス抜きしてくれたりするんです。
一見何でもないけれど、スタイルの中でこそ光る服。
少なくとも30年は前の、日本ではほとんど流通していない服。
普通に見えて普通じゃないのにそれが表に出ない。こだわりを誇示しない。
定番なんてつまんない言葉じゃこの魅力は伝えられません。
ポロ・ラルフローレンのコードヴァンタッセルローファー。
コードヴァンを使っているのに見た目が重すぎない。
甲が浅いスリッポンなのに雰囲気が軽すぎない。
その両方がうまく作用しあって、先に紹介したパンツのように
スタイルによっては引き締めたり、ガス抜きしたりしてくれます。
ちょっとやそっとじゃ変わらない良さがあるからこそ、
これにはこれを合わせて・・みたいな、雑誌から出てきたような
スタイルに捉われず、もっと自由にやっていい靴だと思います。
アイテム紹介が続いているので、ここでちょっと息抜き。
ロンドン郊外のマーケットで。
クラシックなスキンズルックに、旬なグランジをミックスしてます。
雑に見えて、シャツとかばん、狙って合わせてます。
裾の処理とかも、だらしなくならないように工夫してると思う。
真似できそうで、感覚に任せて真似したら失敗するやつです。
男がこれやると絶対汚らしくなる。
大人の女性だからこそいいバランスになってる気がする。
ダサい息子も引き立て役としてうまく活用しています。
カッコいいなーと思ってじーっとみてたら、「何みてんのよ」って
目でにらまれたので、人に頼んで撮ってもらいました汗。
それではまた。失礼します。