いずれも60年以上も前の、イギリス軍のショーツ。
寒い国であるイギリスにはやや縁遠いイメージのショーツですが、
イギリス軍はインド、マレーシア、北アフリカなど、熱帯性気候の地域にも
広く進出していたので、ショーツだけでも色んなタイプがあります。
その中から2点だけピックアップして。
1942のステンシルがうっすら残った、
POW(Prisoner of War、戦争捕虜)の一枚。
このカラーリング、見覚えありますよね。
以前ブログでも紹介した、イタリア人捕虜用のウェア。
上のショーツは、この上着と対になるわけです。
バックのダイヤとサイドのライン。
当時は捕虜を識別するためだけに入れた切替えが、
偶然にも現代的な表情として活きている。
70年前のセットアップにしちゃ、だいぶシャレてます。
1951年のアスレティックショーツ。
訓練の際に着用された、当時の軍人さん達の体操着。
サプライヤーはあのGYMPHLEX社。
イギリスを代表するスポーツウェアメーカーです。
シューズではSANDERSが有名ですが、
軍に製品を納入していたということは
それだけ信頼のおける確かなメーカーということ。
いずれGYMPHLEXのアイテムもアップする機会が
あるかもしれないので、それだけ覚えておいてください。
こちらは以前アップしたH.M.P.のプリズナーショーツ。
一瞬見分けがつかないですよね。
実は今回のアスレティックショーツと作りが全く一緒です。
ということは、軍のサープラスを囚人用に回していたか、
軍と同じ規格を使い回していたわけです。
国を背負って戦う人と、国に迷惑をかける人が
同じ服を着てるって考えたらなんか変な感じです。
つぎはぎ?
と思ったら、
裏側に手書きの布を縫い付けてました。
屈強な男のヘタクソな針仕事もかわいらしい。
他の3本もアイテムページで是非ご覧になってください。
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それではまた。