かつてイギリスの植民地であったBritish Malaya(現在のマレーシア)に
駐留したイギリス人兵士が、現地で休日を過ごすために仕立てたと思われる
コットンサマージャケットです。
見た目はワークジャケットに似ているので勘違いしそうになりますが、
背裏の生地や限りなくピッチの狭いステッチワーク、細身のシルエットなど、
あくまで”ブレザー”として作られたものであり、用途も含めてユーティリティ
ウェアとは全く異なります。コットン製なのはマレーシアの気候を考えてのこと。
いくら兵士とはいえ、休日を楽しむための身だしなみにちゃんと気を遣っていた
イギリス人らしさがこのジャケットを通して垣間見えるような、物自体の良さ
だけでなく、付随するストーリー性も含めて魅力的な一着だと思います。