StMichaelとHarrods。
ターゲットに多少の相違はあれど、ファッションのカテゴリーにおいては
イギリスを代表するプライベートブランドの双璧といってもいいかもしれません。
大衆ブランドだからとか、デパートのオリジナルだからと言って侮るなかれ。
StMichaelのバランス感覚や消費者目線をしっかり汲んだデザイン、
Harrodsの的確なターゲッティングと流行を超えた普遍性は、それぞれの
長い歴史に裏付けられるように、他と比較しても突出していると思います。
あくまで僕の経験からの話ですが、StMichaelやHarrodsは
どの年代を切り取っても、その時の流行を全面に押し出したような、
「今どきこんなの着られるか」というアイテムが少ないように思えます。
StMichaelの一枚はタグの表記からみて85年に作られたものですが、
あれだけクセのあった、ファッション的にアクの強い時代のものとは
思えないほど、今見ても素材・デザイン共に「時代遅れ」感が全くない。
価格だけ見たらファストファッションなのに、流行りのデザインだけを
打ち出してとにかく売りまくるみたいなスタイルではないので、流れが
変わったら着られなくなってしまうようなことがないんでしょうね。
両方とも大好きなブランドで、特に理由もなく感覚的に好きっていうだけだと
思ってましたが、今思うと、そういうブランドの意図や狙いがアイテム一つ一つの
デザインに表れているから無意識的に惹かれていたのかもしれませんね。
個人的な話ですが、共感できる方も多いかなと思ったので。
これからの季節に丁度良い2枚です。
初夏の色合い。