だいぶ間が空いてしまいましたが
月・水の撮影である程度画像のストックができたので、
今日はそれも含めてたくさんアップしました。
まずはシューズから。
トリッカーズ、チャーチ、ワイルドスミス。
いずれもとーっても古いものです。
トリッカーズは以前ブログでもちらっと紹介しましたね。
履き込まれた、ヴィンテージシューズらしい味わい深い趣。
ボロいと思う方もいるかもしれませんが、
ただ長年履き続けただけではこうはなりません。
何十年という年月を経ても、色つやを保っているのは、
今まで履いてきた人たちが丁寧に手入れをし続けてきたから。
何もせずただ履くだけでは、色が落ちたり、表面が剥げたりして、
見るも無残な姿になってしまうだけです。
オンオフ問わず履けるピカピカの高級靴ももちろん良いですが、
ヴィンテージスタイルには、こういう風合いのものがよりしっくりきます。
僕もある程度歳をとってきたので、さすがにスニーカーのボロさはNGですが、
レザーシューズ・ブーツは別。オイルを入れてちゃんと磨けば、みすぼらしく
見えないどころか、スタイル全体をより深みのあるものにしてくれます。
続いてブレザー。
ハリスツイードとスクール。
どちらもブリティッシュヴィンテージでは王道の2枚です。
ツイードのジャケットは元々は作業着、平たく言えば野良着です。
寒さをしのぐため、汚れても目立たないため、自然に溶け込むため。
決しておっさんの好みに合わせて、渋い色合いにしてるわけではありません。
それにはちゃんとした理由があるんです。
コラボレーションされた最近のプロダクトを見るだけでは決して
知ることのできない面白さ、奥深さ。高級紳士服、おっさんの街着といった
とっつきにくいイメージを持っている方には是非知ってほしいです。
今飛ぶ鳥を落とす勢いのバブアーにも似ていて、着込んでこそ良さが出るし、
着込むほどに自分だけのものになっていくツイード。
サイズや年代(単純に古さではなく)には妥協できないので、そう何枚も
手に入るものではないのですが、今後も追求していきたいアイテムです。
スクールブレザーは、この時代には珍しいボーイズサイズ。
あくまで私見ですが、7,80年代頃からスクールウェアに特化したメーカーが
台頭し、ポリなどの安価な素材と画一化されたデザインで大量生産される
ようになってからは、ビスポークのクオリティが実現不可能になりました。
これはまだテーラーによる丁寧な仕事が見られる、ビスポーク最終期のもの。
胸の刺繍もこれまた手仕事。ブラックボディに白のユリが映えます。
続いてはアランカーディガン。
アランカーディガンはこの1枚で最後です。
ハンドニットのアランセーターは、もちろんタグもないので、古い・新しいの
見極めが難しいのですが、こちらはAEROジップが使われていることから
とても古いものであることが分かります。
全体が蜂の巣パターンに覆われたインパクトも十分。
アランセーターには代表的なケーブルパターンを一切使わない潔さ。
ジップフロントにココアカラー。ニッターの強いこだわりが随所にうかがえます。
最後はバイカージャケット。
どうしてもバイカージャケットはメーカーに目がいきがちですが、
こちらはいずれも名ばかりではなく、クオリティもちゃんと伴った4枚。
パンクやロック、ブラックやデニムのスキニー、ドクターマーチン・・・
そういったスタイルがステレオタイプになってしまっているので、
バイカージャケットは汎用性が低い、特定の人のための服、といった
イメージが強く、個人的にはもったいないように思います。
コレクションにおいても発表されないシーズンはないほど、
定番化したアイテムであるにも関わらず、ストリートレベルでは
全体的に少し敬遠されがちになっているのがちょっと残念。
まずレザーというハードルはクリアしなければなりませんが、
デザインがすっきりしているので、汎用性が低いわけがないんです。
好きじゃない人にはお勧めしませんが、着てみたいけど着方が
分からないという人は、いったん上のイメージをリセットしてほしいです。
もっと自由に着られる、楽しめるポテンシャルのあるアイテム。
コンディションの良さも、少なからずその手助けになるはずです。
長々と失礼しました。
読んでいただいた方、お疲れ様でした笑。
それではまた。おやすみなさい。