無事に帰国しています。
昨日はもうindulgeという感じで、何をしていたかも覚えていません笑。
先日の”人生を変えてくれるかもしれない出会い”について。
それに至るまでの経緯は少しお伝えしました。
あきらめずに攻めた最後のお店でハンガーを無心で繰っていると、
”君は日本人か?”と突然おじさんに声をかけられました。
”Yes" ”じゃあちょっときなさい”
と言われて彼のオフィスに訳も分からずついていくと
そこには新品・古着を問わず服、段ボール、トルソー、自転車(Schwinn)、
ビールの空き缶笑がごっちゃになったカオスが広がっていました。
トルソー一つどかすだけでうず高い山のてっぺんからでかいボート(!)が
落ちてきたような状況だったので発掘にかなり手こずりましたが、
その甲斐あって本当に素晴らしい発見がありました。
ジャケット2、シャツジャケット1、スモック1、
パンツ3、オーバーパンツ1、
オーバーオール1、オールインワン2
これ全てデッドストックです・・。しかもファクトリーサンプル多数。
少し年代にばらつきはありますが、40年代後半から50年代後半のものです。
中には洗濯しなければいけないものもあるんですが、ほとんどにスペックタグがついています。
色もカラフルで、中段の深いグリーンなんかはもう本当に美しい色です。
その他にも5,60年代頃のフィッシャーマンカーディガンやカウチンセーター(!)
(カウチンセーターはアメリカ、カナダだけでなく実はイギリスにもあるんです)、
アクアスキュータム×オールドイングランドのマックコートなども。
クリーニングに出すものもありますので、もうしばらくお待ちください。
その後は飲めないビールを無理やり飲みながらいろいろ話をしました。
その方がどういう人なのか分かってきてからはもう緊張しっぱなしでした。
それでも僕のヘタクソな英語と未熟さにもイヤな顔一つせず、全ての話を
何度も分かるまで説明をし、また聞いてくれました。
もう思い出すだけで涙が出てくるくらい感動的な出会いでした。
これらのアイテムをロンドンに送ってもらうはずだったのが、どういうわけか
当日になっても届かず・・。急いで電話をすると
「ごめんごめんまだ送ってない、明日送るよ」
What?笑 帰国まであと2日。間に合わないですそれは笑。
日本に発送してもらうことも考えましたが、結局帰国前日に直接取りに行くことに。
時間がないからオフィスにいてくれって言ったのに、着いたらメールで
「Do you want a pint? We at the bar」笑。大物です。
でも本当は最初の取引でパスしたものがずっと頭から離れず、
時間があればもう一度行って手に入れたいと思っていました。
この滞在中にそれらを手にして戻ってくることができたのは、
そのトラブルがあったおかげかもしれません。これもまた小さな運命です。
こちらはその中の一つ。
50年代のBeacon社製イギリス軍コットンスモックです。
なんでこんなものをパスしたのか、その時の自分が分かりません・・。
こちらは当時イギリス占領下にあったマラヤ(現在のマレーシア)において
イギリス軍の兵士が戦闘服として着用していたものとのこと。
生地は薄手のコットンドリル。
トロピカル仕様の通気性の高いものではなく、目の詰まった強度の高い生地です。
「マレーシアでこんなの着てたら暑くないの?」って聞いたら
「ジャングルの夜は寒いよ」って教えてくれました。おっしゃる通り。
軍物では未見のスタイル。
軍物どころか国、年代を問わずまず見ることのないデザインです。
身幅や袖周りは広く、全体的にだいぶゆったりとした、リラックスフィットです。
どうやって着ようか、創造力が問われますが、考えるだけで楽しい。
月曜日あたりにアップしようと思っていますが、
ご質問などございましたらお気兼ねなくお問い合わせください。
長くなりましたが、これからも思い入れのあるアイテムがどんどん続きますので、
覚悟していただけるとありがたいです笑。
土日はお休みをいただきます。
というより、みんなお花見でこんなブログどころじゃないでしょう笑。
ちょっと寒いみたいですが、雨はなさそうですね。
こんな素晴らしい季節に体を壊したら本当にもったいないので、
くれぐれも体調には気をつけて週末を楽しんでください!
それでは失礼します。