お久しぶりです。
到着日を除いた、仕入れ3日目が終わりました。
小さなトラブルは絶えませんが無事にやっています。
既にロンドン、地方のアンティークフェア、地方都市2つを回ってきました。
クオリティひどいですね。
言い訳ですが、果てしない移動、膨大な物量、盗難などトラブルへの気配り、
それでなおかつ写真もちゃんと撮る、という芸当は僕には無理です。
3日間を終えての感想ですが、ロンドンは物量、クオリティは確かにすごいです。
ただ特にマーケットはまるで日本人に迎合してるかのような内容で、辟易してしまう部分もあります。
日本人が好きそうなものばかり。そういう意図が見えちゃうと楽しくないです。
それに高い。勿論外せない街ではありますが、抑えるところだけ抑えれば十分な気がします。
地方のアンティークフェアはイギリス有数の大型フェア。
ブースの数は千単位。来場者数は万単位。始まる20分くらい前に行ったのですが、既に長蛇の列。
写真だと伝わりませんが、僕が帰る頃には雪崩のように人が入ってきてもうぐちゃぐちゃでした。
古着屋やマーケットとは違い、全く流行りに媚びず、売り手が本当に好きなものだけを置いているせいか、
不思議とアイテム一つ一つがすごく活き活きとしてました。人もみんな優しくて、何かを聞いても
すごく丁寧に笑顔で接してくれる。本当に良い時間でした。楽しかった。
地方都市2つは古着屋、チャリティなど色々あわせて20は回ったと思います。全て徒歩。
結果は1件を除いて全滅笑。坂が多くて大変でした。古い建物や石畳の町並みをトラムが
縫って走る。地方は仕入れの面では危険ですが、こういうところは本当に魅力的です。
今日手に入れたものを少し紹介します。
部屋の明かりがまっ黄色で、ボロいフラットに滞在してるので雰囲気ゼロですがご勘弁ください。
これは4,50年代頃のラバライズドコート。いわゆるゴム引きです。
古いゴム引きは大抵生地が分厚くて硬いのですが、これは生地も薄めで柔らかいんです。
たぶん技術的な問題ではなく、実用面を考えてあえて厚く硬く作っていたのかもしれません。
着心地を重視すればいくら昔でもこうやって作れたってことだと思います。
右前ですがシェイプやダーツはなし。その分サイズがすごく良い。目立つキズや汚れもないです。
3,40年代頃のウールテーラード。
程よい厚みの圧縮ウール、ピークドラペル、ボタンやシルエットのバランス、
立体感、あとサイズとコンディション。全て申し分ないです。サージが好きな方も
いらっしゃると思いますが、フォーマル感の抜けたこの生地の方が断然良いと思います。
今回はテーラードが本当に良いです。年代やスタイルもうまくバラけています。
アンクルブーツ。
左が51年製のオフィサー。デッドです。
右は推定40年代。革質の良さに尽きます。もちろんイギリス製。
他にも40年代のブラウンカラーのホブネイルブーツ(↑)、72年製クロケットのジョージブーツ、
箱がプリント表記ではなくシールの時代の古いDMの8ホール・チェリーのデッドなど、
ブーツもすごく充実してます。
最後にもう一点。
7,80年代頃のツートンウィングチップ。名前はロイヤルプレイボーイ笑。
驚くべき点はここ。
ラバーソール!
例えていうならトリッカーズ×ジョージコックス。有り得ない組み合わせです。
甲も低くスタイリッシュで、革がとにかく柔らかい。
しかもデッドストック。
こういう変化球に弱い方、いらっしゃると思います。もちろん僕もです。
1,2日目もすごく充実していますが、もうしまっちゃったので取り出す気力がありません。
申し訳ないです。その辺は帰国後にまた紹介できればと思っています。
ただいま朝の5時半。これから準備して出かけます。
今日もロンドンですが、有名なマーケットを避けて、郊外のフリーマーケットや
いくつかストリートマーケットなど、いずれも市内からはやや外れたところを回る予定です。
以上こんな感じでした。
次はいつの更新になるかわかりませんが、気力が残ってたらやるつもりです。
長々と失礼いたしました。最後まで読んでいただきありがとうございます。
それでは失礼します。